「薬屋のひとりごと」第2期、悠木碧と大塚剛央が語る見どころは?「猫猫と壬氏のバディ感が増します!」

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2025年01月09日 17:50  アニメ!アニメ!

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(左から)悠木碧、大塚剛央
2023年10月から2024年3月に2クールにわたって放送され、人気を博した『薬屋のひとりごと』の第2期が、2025年1月10日から放送開始となる。

主人公の猫猫(マオマオ)の鋭い推理と奥深い人間ドラマ、そして、壬氏(ジンシ)のつかず離れずの絶妙な距離の関係性が多くの視聴者の心を捉えた本作。そんな猫猫と壬氏を演じた声優、悠木碧と大塚剛央にインタビューを実施。1期を振り返るとともに2期の見どころなどについて語ってもらった。

[取材・文=杉本穂高]

◆猫猫はその名の通り、猫のイメージ?
――1期を通してそれぞれの役を演じられて、どのように理解が深まりましたか?

悠木:猫猫は、猫っぽい行動をとったらだいたい正解みたいなところはあります。選択肢があったら、「猫ならこうする」というほうを選ぶとだいたい正解なんです。気ままさと少しの情と少しの打算が猫っぽい配合で共存している感じでしょうか。己の目的のためなら、たまには「ごろにゃん」とやりますし、飼い主への情がないわけじゃない。たまには撫でられておいてやるか、みたいなときもあったり。

壬氏との関係性でも、猫猫はどう思っているのか捉えるのが難しいと最初は思っていたんですけど、そこも飼い主と猫との関係をヒントにすればわかりやすい気がします。気ままに宮中を移動していろいろな噂に出くわすのも猫っぽいですよね。名前の通り、猫のように自由に生きているやつです。

――飼い主(?)の壬氏を演じる大塚さんとしてはいかがですか。

大塚:壬氏を演じるにあたって、1期の収録前に長沼監督と音響監督のはたしょう二さんと話す機会をいただきました。その際、原作の先の展開まで踏まえて壬氏のキャラクターについて話しあった上で演じています。収録をしながら、もっと子どもっぽいところを見せてもいいんだと、発見していくこともありました。

――第1期を振り返って、印象的だったエピソードについて教えてください。

大塚:たくさんありますが、個人的には第3話「幽霊騒動」がとても印象に残っています。猫猫の推測の域を出ない内容にはなっていますが、芙蓉妃と相手の武官がそうだったらいいよねと想像の余地を残していて。すべてを語りきらないところも、この作品の好きな部分です。

悠木:私もいっぱいあるんですけど、第19話「偶然か必然か」が好きですね。猫猫の推理が壬氏を結果的に助けた回です。猫猫が殴られてすごくダメージを受けているのに必死に思考を働かせているあのシーンは、猫猫のダメージ具合などをかなり考えながら演じました。壬氏があそこで何をやっていたのかも含みある展開で、すごくいいエピソードでした。

――猫猫が殴られるシーンは、視聴者も驚いたでしょうね。

悠木:ショッキングな顔面の描かれ方でしたよね。私は、猫猫のことを本当に猫だと思ってるので、オンエアで見たときは「いじめないで!」という思いでした。アニメーションで動きがつくとだいぶ衝撃的な描写になっているなと思いました。

大塚:猫猫の覚悟みたいなものが見えるシーンでもありましたよね。

悠木:謎がすべて解けたというか、お芝居的にも山場になるところですしね。『薬屋のひとりごと』は1話ごとに完結するけど、各話に散りばめられている謎が後々つながってくるので、大事な要素は「ここは覚えておいてね」というインパクトを残すように芝居をしていました。感情表現より文字の整理がすごく難しく、どうすれば視聴者にとって1番キレイに聞こえるかなと常に考えていました。猫猫はモノローグも含めてずっと話しているので、私が足を引っ張るわけにはいかないぞって気持ちでした。

――大塚さんは、壬氏として、演じる上で大変なシーンはありましたか?

大塚:印象的だったのは、猫猫にはちみつを持って迫るシーンです。多分、壬氏の中でもやりすぎたって思いがどこかにあったのか、玉葉妃に怒られてそそくさと逃げていましたけど、そんなところも含めてかわいいですよね。物語全体を通して、猫猫に対する態度だけは他の人と接するときと違うので、猫猫との距離感は常に意識していました。例えば、口をとがらせて拗ねてみたりとか、逆に目を合わせないように素っ気ない態度をとったりなど、子どもっぽさの表現はいろいろあって、監督たちにディレクションもいただきながら演じていきました。

悠木:絵との兼ね合いなどが調整された本編に乗ったお芝居はもちろんとてもいいんですが、テストで大塚くんがやる壬氏もめちゃくちゃカッコよくて、あれが世に出ないのもったいないなって思います。

◆猫猫が低音ボイスの理由
――お互いの芝居のここがすごいと思うポイントを教えてください。

悠木:大塚くんは仕事が丁寧なので、テストですでに100点を出してくるんです。それに対して、ディレクションでこういうふうに変えてほしいという指示がくると、その通りに調整できてさらにいいものが出てくるんです。その調整が、私の想像を超えてくるので、すごいなといつも思っています。読解力がすごいし、どうやって音を持っていくのかのセンスも抜群で私もこんなふうにできたらなって思います。

大塚:悠木さんの猫猫の一声で瞬時に現場の空気が変わるんです。壬氏を演じる上でも、その空気に乗っからせていただいてます。悠木さんがこの作品で担う役割はとても大きいですが、悠木さんのお芝居がそれをさらに押し上げていると思います。こうきてほしいというところで、悠木さんは絶対にそうきてくれるし、自分の想像を超えたものがでてきているんです。作品をより高い次元にもっていってくれるお芝居をされています。

――悠木さんがこの作品の空気を作っているということですが、猫猫は実際、出ずっぱりですもんね。

悠木:『薬屋のひとりごと』ですから、ひとりごとは多いです(笑)。

――そのモノローグと会話芝居のとき、お芝居の音を変えるなど、何か意識することはありますか。

悠木:モノローグのほうは口が悪いのでやさぐれている印象にしようとか、ナレーションはキレイに、少し未来の猫猫から見ているようなイメージでやっています。普通の会話のときは、相手によって変わるので、相手との関係値が深くなればなるほど、モノローグに近い台詞になります。要するに、「取り繕わない」関係になるということなので。だから、2期では1期の時よりも壬氏に当たりが強くなっているのは、モノローグのやさぐれ要素を隠さなくてよくなったニュアンスがあるかなと思います。

――キャラクターの声のトーンをいつもどう決めていますか? 例えば、猫猫はわりと低音ボイスですよね。

悠木:そうですね。キャラクターデザインにもよりますが、まずはハード面の体格を考え、その後、台本に書いてある内容、キャラクターのソフト面を考えていく。そのソフトとハードをつなげる場所はどのあたりかなと探っていく感じです。『薬屋のひとりごと』は地に足の着いた人間の物語なので作りやすいですけど、ファンタジー作品などでそこが乖離している作品もあって、それでも見ている人に違和感を抱かせないポイントを探るのが私たちの仕事です。自由にモノづくりしてもらうために、何が起きても私たちがなんとかつなげるというのが、理想の声優像だと思っています。

猫猫の場合、体格が小さいけど頭のよさや地に足の着いてる感じ、でもすばしっこいイメージもあり、たくましくもある。そういう生命力みたいなものも含めて、つなげていった結果としてあの声になりました。

大塚:声優の仕事を始めたときは、“声を変える”と思っていたんです。キャラクターによって合う合わないはどうしてもあるので、それも大事なんですが、今はキャラクターの内面から出るものを大事にしています。声を意識しないと言ったらウソになりますが、内面を作って、結果として出るものが正解であればいいなと思っています。

◆2期では6ページ分の長セリフも!?
――2期では、子翠など新キャラクターも登場しますね。

悠木:皆でワイワイ収録できました。1期のときは分散収録が多かったですが、今回は可能な限り一緒に収録できています。子翠はテンポ速くしゃべるキャラクターなので、一緒にやっていて楽しいですね。全然リズムの違う掛け合いができて。ちょっと食い気味にくるのも含めて、猫猫とはまた別の動物っぽさがあります。猫猫が猫で、小蘭が犬とすると、子翠はトリッキーな鳥かな?とか考えながら(笑)。 1期とはまた違ったリズム感を楽しんでいただけると思います。

――最後に2期の見どころについてお伺いします。

悠木:猫猫の推理は相変わらずキレキレです。台本6ページくらいぶっ通しで喋ったりしていて、本当にどうすればいいかと思いました(笑)。すっごく頑張ってしゃべっていますから、ぜひ見てください! 私も一ファンとして早くアニメで見たいシーンがいっぱいで、完成が楽しみです。

大塚:壬氏にはまだ謎が多いキャラクターですが、1期では明かされていなかった部分が2期では描かれますので、そこは注目してほしいですね。

悠木:猫猫的には、1期よりも「まだ憶測だけど先に言っておくね」を許すようになった気がします。育ての親の羅門の「憶測でものを言ってはいけないよ」という考えが頭に刷り込まれているから、1期のときにはなるべく口にしなかったのが、壬氏たちと情報共有をするようになりましたね。そういう変化もあって、壬氏とのバディ感がより深まっていると思います。

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TVアニメ『薬屋のひとりごと』第2期

2025年1月10日(金)放送開始
毎週金曜よる11:00より 日本テレビ系にて「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」にて全国同時放送!
放送終了後、各種配信プラットフォームでも順次配信予定!
*放送日時は予告なく変更になる場合がございます。

【スタッフ】
原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)キャラクター原案:しのとうこ
総監督・シリーズ構成:長沼範裕 監督:筆坂明規
副監督:中川 航 脚本:柿原優子・千葉美鈴・小川ひとみ
キャラクターデザイン:中谷友紀子 美術監督:高尾克己(高は「はしごだか」、ARED) 色彩設計:相田美里 CGIディレクター:永井 有
撮影監督:鈴木麻予(T2 studio)編集:今井大介 音響監督 はた しょう二(サウンドチームドンファン)
音楽 神前 暁・Kevin Penkin・桶狭間ありさ
アニメーション制作 TOHO animation STUDIO×OLM 製作 「薬屋のひとりごと」製作委員会

【キャスト】
猫猫/悠木碧 壬氏/大塚剛央 高順/小西克幸 玉葉妃/種崎敦美(崎は「たつさき」) 梨花妃/石川由依 里樹妃/木野日菜 小蘭/久野美咲 ナレーション/島本須美
(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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