ウェストハムは8日、グレアム・ポッター監督の招へいを発表した。
ウェストハムは、昨シーズンをもっておよそ4年半にわたって指揮を執ったデイヴィッド・モイーズ監督が退任し、昨年夏にフレン・ロペテギ監督を招へいした。夏の移籍市場では、FWニクラス・フュルクルク、DFマキシミリアン・キルマン、DFアーロン・ワン・ビサカ、MFカルロス・ソレールら実力者の新戦力を獲得したが、今季は期待とは裏腹に序盤から低迷。プレミアリーグ第20節終了時点での成績は6勝5分9敗で14位に沈み、8日にロペテギ監督の解任が発表されていた。
後任のポッター氏は、イングランド出身の現在49歳。スウェーデンのエステルスンドFKやスウォンジーを経て、2019年5月にブライトンの指揮官に就任すると、就任3年目の2021−22シーズンにはプレミアリーグで12勝14分11敗という成績で収め、チームをトップハーフに導いた。翌2022−23シーズン途中にはトーマス・トゥヘル監督(現:イングランド代表)の後任としてチェルシーの指揮官に就任したが、新天地では成績が上向かず、2023年4月に就任約7カ月で解任されている。
就任に際し、ポッター氏はウェストハムの公式サイトで以下のようなコメントを発表した。
「ここに来られてとても嬉しい。私にとっては、自分に適していると感じられる仕事が来るまで待つことが重要だった。また、加入するクラブに自分が合うかどうかも重要だった」
「会長や役員会との会話は非常に前向きで建設的なものだった。私たちは成功を生み出す強固な基盤を築くために懸命に働き、高いエネルギーを発揮するという同じ価値観を持っている。また、短期的に何が必要か、中長期的にクラブをどう前進させたいか、という点でも意見が一致している」
「ウェストハムはロンドンの中心にある巨大なクラブで、世界中に素晴らしいファンと素晴らしいサポートを持っている。2023年のカンファレンスリーグ(ECL)での勝利後の光景では、このクラブがピッチ内外で成功するためのすべてが整っているように見えた」
「クラブは近年、大きな進歩を遂げ、今後さらに発展していくための非常に強固な基盤が築かれている。ヨーロッパのトロフィーを偶然で勝ち取ることはできない。サッカークラブにしっかりとした基盤がなければならない。今の課題は、それを引き継いで、次のステップを踏み出し、サポーターが誇りに思えるチームとクラブを育成することだ」
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