KADOKAWAは1月9日、老舗ライトノベル誌「ドラゴンマガジン」を、3月発売の5月号をもって休刊すると発表した。ライトノベルや新文芸領域の事業体制を見直し、春にWebマガジン「メクリメクル」を立ち上げる。
同社は「昨今の読者環境の変化を受け、ドラゴンマガジンが担ってきた役割は紙の雑誌では担いきれなくなってきている」と説明。メクリメクルはそうした状況を考慮した上での「次のチャレンジ」としている。
2019年から運用しているライトノベルのレコメンドサービス「キミラノ」も新メディアに合流する。キミラノは、メクリメクルの立ち上げと同時に一部コンテンツを移管し、単体のサービスとしては終了する。
メクリメクルは、ライトノベルやキャラクター文芸など”エンタメ系”小説の情報や話題に加え、コンテンツから派生するアニメやマンガ、イベント、音楽、声優などの隣接する分野もカバーするWebマガジンになる。同社は、ドラゴンマガジンや関連サービスで培ってきた知見を集め、「読者とのコミュニケーションの場として整備する」としている。
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ドラゴンマガジンは、1988年1月に当時の富士見書房(91年に角川書店に吸収合併)が創刊したライトノベル誌。これまでに「フルメタル・パニック!」「魔術師オーフェン」など多くの人気小説を生み出した。当初は月刊誌だったが、創刊20周年にあたる2008年に隔月刊化し、21年からは電子書籍も出している。
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