この冬一番の強い寒波がやってきています。そこで、お風呂でぽかぽかになる入浴方法をご紹介します。
最高に温まる入浴法とは? お湯の温度と入浴時間熊崎風斗キャスター:
最高に温まりポカポカになる入浴法を見ていきます。4万人以上の入浴を医学的に研究されている入浴研究の第一人者、東京都市大学教授・医師の早坂信哉さんに教えていただきました。
▼お湯の温度 40度
お湯が熱すぎた場合、お風呂から上がった後体が体温を下げようとする
▼入浴時間 10分
長時間の入浴は乾燥の原因に(子どもは半分の時間でOK)
▼お湯の量 肩まで
水圧で血流がよくなる。浮力で疲労回復
熊崎キャスター:
また、一番温まる入浴剤は「炭酸系」とのことです。
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一つ目のおすすめは、バスクリン「きき湯」シリーズ、二つ目は花王「バブ」シリーズです。炭酸系は二酸化炭素が体の中に入ってきて血流がよくなるということなのだそうです。血行が良くなって血流も良くなるので、非常に温まりやすいということです。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
「バブ」はオリンピック選手のときに選手村にまで持って行きました。炭酸系は体が温まるのが早いと思っていました。
熊崎キャスター:
では、入浴剤を使ったお風呂から上がる時、お湯で流した方がいいのでしょうか。
井上貴博キャスター:
体についている感じがしてしまうので流したくなります。
ホラン千秋キャスター:
美容成分などがついているのなら、そのままのほうが良いのではないでしょうか。
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熊崎キャスター:
東京都市大学教授・医師の早坂信哉さんによると「流さなくてOKです。保温効果がなくなってしまいます」とのことです。
では、こんな場合はどうでしょう。家族の入浴時間がバラバラで入浴剤入りのお湯を毎日追い焚きしている場合は要注意なのだそうです。
そもそも追い焚きとは、どういうシステムなのでしょうか。溜めたお湯がぬるくなり再び温めたい場合、配管を通して給湯器で温め直してそれがまた浴槽に戻ってきます。ですから最初に入浴剤を入れると、この入浴剤の成分が配管や給湯器にも入っていってしまいます。
これが心配な点でもありますが、市販の入浴剤のほとんどが追い焚きが可能になっています。ただ一部の「にごり成分入り」や「塩分入り(塩化ナトリウム)」入浴剤は追い焚きが不可能というものもあるため、注意が必要です。
これをチェックするには商品のパッケージに「追い焚き機能付きのお風呂で使えます」や「配管を傷つけません」などの表記があるか確認することが大切です。
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井上キャスター:
追い焚きOKということは、給湯器の方に入浴剤の成分が入り込んでも、故障などにならないようにちゃんと成分調整がされているということなのですか。
熊崎キャスター:
追い焚きを前提にして各社開発をしているということなので、海外のおしゃれなバスソルトだとNGなものもあるかもしれません。そこが注意かなという感じはしますね。
ホランキャスター:
清潔感ということではなく、給湯器などの設備としての話ですね。
熊崎キャスター:
また、お風呂上がりのおすすめの行動として、すぐに保湿して乾燥を防ぐこと、足先は熱が逃げやすいため靴下を履くことだということです。
ホランキャスター:
そして寝るときには脱ぐんですよね。10日の最低気温は氷点下のところが関東でも大変多いので、今夜試すチャンスかもしれません。
井上キャスター:
追い焚きOKの入浴剤で、日本の技術力を感じますね。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ 京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰