占い師が厳選した“縁切り神社”、依存解消や貧乏神との決別も叶える全国最強スポット5選

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2025年01月11日 06:00  週刊女性PRIME

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縁切り効果が高い豊川稲荷東京別院。御祈祷は「障縁消除」を選んで

 新年を迎え、よりよい日々を送りたいと願うが、悪い縁にとらわれていると前に進めない。

人間関係はもちろん、貧困、悪癖、病気など断ち切りたいものとすっぱり縁を切るには、縁切り神社やお寺へお参りすることが近道です

 とは、占い師で真言宗阿闍梨(あじゃり)でもある富士川碧砂(みさ)さん。

自力で切れない“縁”

「例えば嫌いな人がいて、その人の言動で嫌な気持ちや悔しい気持ちになり、その人のことばかり考えてしまう。ある意味それは、その人に恋をしているのと同じ、心をとらわれた状況。こういった縁は自力で切ることが難しいんです」(富士川さん、以下同)

 また、別れた相手や友達から受けた心の傷、子どものころの親や先生の存在など、現実的な距離があっても心が過去の世界に残ったままで、縁を切れていない人も。そういう人こそ神仏の力を借りるべき、と富士川さん。

「神様や仏様に向き合って、悩みを聞いていただく。すると心の整理につながり、心が育ちます。さらに、神社やお寺にお参りすると、穢れの浄化や邪気除けにもなるため、自分の中のマイナスエネルギーとの縁切りも叶います」

 特に、親やきょうだい、義実家など、簡単に縁が切れず、しかも縁を切ることに罪悪感を伴うような間柄では神仏にお任せすると心がラクになりやすいという。とはいえ、神社やお寺で祈っても願いが叶わないときもあるだろう。

それでも、自分と向き合って心を整理し、邪念が捨てられた先にはまた新しい人生がスタートします。過去の“執着”から解放されることで、自分の立つステージも変わり、相手との関係性もおのずと変わっていきますよ

呪いではなく相手の幸せも願う

 “縁切り”と聞くとダークな印象が浮かびがち。

「呪いのようなイメージを持つ方もいらっしゃいます。けれど縁切りは相手の不幸を呪うものではなく、プラスのエネルギーを与えてくれる人や環境にしぼって、それを大切にする、いわば前向きな生き方の選択なんです」

 特に人間関係の縁切りのお参りで大事なのは、相手の不幸を願わないこと。

“死んでほしい”や“相手が不幸になりますように”などと願うと、呪いとなって自分にはね返ってきます。“相手も私がいない世界のほうが幸せです。相手が最高の幸せをつかめますように”と、お互いに幸せになることをお祈りしましょう

 縁切りすることで、さらなるメリットも。

「悪縁を切ると、そこに新しいスペースが生まれ、良縁を引き寄せることができます。金運や縁結びなどの御利益もある神社では、縁切りを願った後にセットでお祈りをすると効果が上がりますよ」

 参拝のベストなタイミングはあるのだろうか。

「月末の“晦日詣(みそかもうで)”は浄化の意味合いが強いため縁切りにベスト。仏滅などの凶日も、物事を終わらせる日に向いています。また、厄年の縁切りはマイナスをプラスにかえ、開運につながりますよ」

 “節分”は1年が分かれるときで今年の旧正月は1月29日。それより前なら、まさに晦日詣にピッタリだ。さっそく富士川さんイチ押しの縁切りスポットを見ていこう。

芸能人の信仰もあつい屈指の縁切りスポット

 まず案内してくれたのは、東京・赤坂にある『豊川稲荷東京別院』。稲荷というと、狐を祀(まつ)った稲荷神社だと思われがちだが、鎮守は豊川ダ枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)という神様で、愛知県の豊川稲荷の分霊を祀る曹洞宗の寺院。

 江戸時代、立身出世をした大岡越前守があつく信仰していたことにちなみ、仕事運や商売繁盛を願う人、また赤坂という土地柄、芸能関係者などでにぎわっている。

「境内にはたくさんの神仏が祀られていますが、最初に手水舎で心身を清めたら、まずは本殿と大黒天にお参りを。先に手を合わせることで、豊川ダ枳尼眞天様と大黒天様の強いお力添えをいただきます。脇に書かれている“ご真言”を唱えることも大切。そして、縁切りに強い御利益のある『叶稲荷』にお参りします」

 叶稲荷は人間関係に加えて、地相、家相、方位などすべての悪縁を切り、禍事(まがごと)災難を取り除いてくれる神様。

縁切りに特化しているため、どこよりも強力な効果が望めます。できれば、お稲荷様にお供え物をして、絵馬にきちんと願い事をしたためてからお祈りをするといいでしょう。さらに御祈祷までやっていただくとより盤石になります

 最後に、良縁祈願の「愛染明王」をお参りすれば、縁切りの後に良縁が舞い込んできやすくなるそう。富士川さんの相談者でも、こちらをお参りした後にダブルで願いが叶った人も少なくないという。

豊川稲荷東京別院 叶稲荷尊天 東京都港区元赤坂1-4-7

大都会の一等地、龍の力で悪習慣と縁を切る

 お酒やギャンブル、甘いものの誘惑……依存度が高くなかなかやめられない悪習慣との縁切りは、難易度も高い。オススメなのが港区の六本木天祖神社、龍土神明宮だ

「東京ミッドタウン向かいの超一等地にあり、龍のお力が宿っているとされる聖地。創建は640年前の南北朝時代で、品川沖から毎夜、龍が御灯明を献じたという故事から“龍土神明宮”と称えられるようになった神社です」

 ご祭神は天照大御神、伊邪那岐命、伊邪那美命で、都会の一角にあるとは思えない緑あふれる静謐(せいひつ)な空間が広がる。注目したいのは、鳥居の脇にある“清龍の井戸”

この井戸の水で足を洗うと、好ましくない習慣や悪癖、環境や生活から、文字どおり“足を洗う”ことができ、さらに手を洗うと良い縁が結ばれるといわれます

 境内には本殿のほか、福禄寿を祀る満福稲荷、灯籠の中にある宝珠に触れると願いが叶う「龍灯籠」や、人生を導く一文字が記されたコイン入りのおみくじなど、開運や龍のパワーが得られる見どころやアイテムも多い。

「ここを訪れると、龍のお力で身も心も洗われるのを感じます。しかも、神社の住所は六本木7-7-7でラッキーセブン!ぜひ、言葉にできない圧倒的なパワーを感じていただきたいです」

六本木天祖神社(龍土神明宮)東京都港区六本木7-7-7

いにしえの都・京都は縁切りの本場!?

 全国にはまだまだ縁切りスポットがたくさんある。

日本でも指折りの古社、貴船神社です。貴船神社は縁結び、特に恋愛成就の御利益があるとされる人気のパワースポットですが、一方で、呪いの儀式である“丑(うし)の刻参り”発祥の地としても知られる縁切りスポットでもあります」

 境内には本宮、結社(ゆいのやしろ)、奥宮の3つの社があるので、縁切りを願う場合は参拝の順序も肝心。本宮をお参りしてから縁切りの奥宮、縁結びの結社の順に回るとよいそう。

さらに奥宮の本殿の真下には“日本三大龍穴”のひとつとされる龍穴があいています。龍穴は人目を忌むため見ることが許されませんが、龍神のパワースポットとしても注目されています。強い力を感じる霊地は訪れるだけで心が清められるのを感じます

金運を上げるには貧乏神との縁切りが先

 このご時世、何はともあれ貧乏神と縁を切りたいと切望する人も多いだろう。

金運には、茨城県の大杉神社がオススメ。民家と田園風景の中ほどに突如として現れる絢爛(けんらん)豪華な神社で、夢叶えや厄除けの祈祷神社として知る人ぞ知る最強のパワースポットとなっています」

 その創建は古く、奈良時代まで遡(さかのぼ)る。

「茨城の日光東照宮といわれるほどきらびやかな景観ですが、かつてこの地にあった古代王国“ウナカミ”で太陽神として崇(あが)められた“あんばさま”がルーツといわれ、古代から続く土地の力“地霊”を強く感じる地です」

 縁切りには、境内の数多くの摂社の中にある「悪縁切堂」へ参拝を。

「申し込みをして、“悪縁切りの土器”“護摩祈祷の人形”“御願文の巻物”の縁切り道具一式をいただき、土器を割ったり人形を焼いたりといった儀式体験を行います」

 これらの非日常体験を行うことで気持ちが整い、過去と決別がしやすくなると考えられる、と富士川さん。

「大杉神社は財を叶える神社としても名高いので、貧乏神との縁切りを願った後には必ず本殿や金運に効果のある“大國神社”もお参りを。競馬ファンなら“勝馬神社”への参拝もオススメです」

 八方除け、星除け、天中殺除けなどあらゆる祈願のお社、開運アイテムがあり、1日では回り切れないほど。

 最後にもう一社、金運に御利益がある縁切りができるのが東京・日本橋で“強運厄除けの神様”と崇められてきた小網神社。

「第2次世界大戦中、氏子が出征することになってお守りを授けたところ、全員無事に帰還したそう。ほかにも奇跡の逸話がたくさんあります」

 こちらも、まず強力な厄除けの御利益を願い本殿で貧乏神との決別を祈る。次に境内の東京銭洗い弁天の社をお参りし、“銭洗いの井”で金銭を清めて財布に収めると財運アップにつながるそう。

「さらに御利益を得たい方は、“まゆ玉おみくじ”を。“神様とのご縁が一本の糸のように細く長く結ばれますように”という願いが込められた本物のまゆ玉で、お守り代わりにもなります」

 どんな人生を選ぶかは自分次第。新年を迎えたいま、自分にとってマイナスになる存在を思い切って“断捨離”して、心を軽くしてみてはどうだろうか。

教えてくれたのは……富士川碧砂さん●占い師、真言宗阿闍梨。臨死体験を機に、霊能者の祖母の力を受け継ぐ。『突然ですが占ってもいいですか』(フジテレビ系)などでも活躍。声優・寺瀬今日子として35年のキャリアも。近著に『幸福の縁切り神社とお寺さん』がある。

取材・文/荒木睦美 撮影/齋藤周造(豊川稲荷東京別院、龍土神明宮) その他の写真提供/富士川碧砂さん

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