ブンデスリーガ第16節が10日に行われ、ドルトムントとレヴァークーゼンが対戦した。
ここまで15試合を消化したリーグ戦で7勝4分4敗を記録し、勝ち点「25」の6位につけているドルトムント。今季よりヌリ・シャヒン監督が指揮官を務める同クラブは、12月からの公式戦でわずか1勝と足踏み状態が続いている。対するは、シャビ・アロンソ監督率いる2位レヴァークーゼン。昨季のブンデスリーガ王者は首位バイエルンから4ポイント差で離されているものの、直近は公式戦8連勝中と絶好調だ。
強豪クラブによる一戦は、開始直後の24秒にスコアが動く。自陣深くでパスを繋ぐドルトムントに対し、レヴァークーゼンが前線から組織的にプレス。左サイドでエドモン・タプソバがインターセプトすると、ロベルト・アンドリッヒを経由してネイサン・テラへとボールがわたる。懐に流しながらダイレクトで右足を振り抜くと、強烈なシュートはゴールに一直線。電光石火の一撃でレヴァークーゼンが先制した。
さらに8分、レヴァークーゼンが最終ラインからビルドアップ。タプソバが左サイドにスルーパスを送り、抜け出したピエロ・インカピエがライン際を駆け上がる。スピードに乗りながら深い位置まで侵入すると、左足でグラウンダーのクロスを供給。ゴール前に飛び込んできたパトリック・シックがワンタッチで合わせ、レヴァークーゼンが大きな追加点をマークした。
早々に2点の先行を許したドルトムントだったが、12分に反撃の1点を奪う。レヴァークーゼン陣内で混戦となり、こぼれ球を回収したユリアン・ブラントがセール・ギラシに縦パス。キープから右サイドに展開すると、ヤン・コウトがボックス内に横パスを出す。一度は相手にカットされるが、セカンドボールが大外で待つジェイミー・バイノー・ギテンスのもとへ。左足でネットに決め切り、ドルトムントが1点を返した。
しかし、レヴァークーゼンもすぐさまドルトムントを突き放す。19分にタプソバが自陣深くでドリブルを開始し、相手選手をかわしてセンターサークル付近のアレハンドロ・グリマルドへと繋ぐ。フリーの状況で右サイドに散らすと、ジェレミー・フリンポンがペナルティエリア右角からアーリークロスを送る。ファーへのボールをシックがダイレクトで沈め、レヴァークーゼンが再びリードを2点に広げた。
以降は互いに複数の決定機を仕留めきれず。すると、75分にドルトムントのフェリックス・ヌメチャがロングパス。抜け出したジュリアン・デュランビルがボックス内で突破を試みると、タプソバの手が顔面に接触する。プレーは流されたものの、オンフィールドレビューにより判定はPKへと変更。ギラシがキックを成功させ、ドルトムントがレヴァークーゼンに迫る。
結局、そのまま試合は3−2で終了。勝利したレヴァークーゼンが公式戦9連勝を達成した。次節は14日に行われ、ドルトムントはアウェイでホルシュタイン・キールと対戦。レヴァークーゼンはホームでマインツと対戦する。
【スコア】
ドルトムント 2−3 レヴァークーゼン
【得点者】
0−1 1分 ネイサン・テラ(レヴァークーゼン)
0−2 8分 パトリック・シック(レヴァークーゼン)
1−2 12分 ジェイミー・バイノー・ギテンス(ドルトムント)
1−3 19分 パトリック・シック(レヴァークーゼン)
2−3 79分 セール・ギラシ(PK/ドルトムント)