DeNAの森敬斗にとって非常に重要な1年になる。
昨季はCS以降の働きは素晴らしかった。阪神とのCSファーストステージでは8打数4安打の大暴れ。3勝3敗で迎えたリーグ優勝した巨人とのCSファイナルステージ第6戦では、初回に失点に繋がる失策をした森だったが、0−2の5回無死一塁の第2打席、戸郷翔征から右中間を破る適時三塁打を放ち、2−2の9回無死走者なしの第4打席、菅野智之が1ボールから投じた2球目のスライダーをライト前に弾き返す。森は続く柴田竜拓の犠打で二塁へ進むと、桑原将志の三塁ゴロで判断よく三塁へ進塁。牧秀悟の三遊間を破る適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。これが決勝点となり、DeNAは2017年以来となる日本シリーズ進出を決めた。
その日本シリーズでも、日本一を決めたソフトバンクとの日本シリーズ第6戦、1−0の2回一死一塁の第1打席、有原航平が投じた初球のカーブを振り抜きライトへ二塁打でチャンスメイクすると、3−0の3回二死満塁の第2打席、有原から押し出し四球を選んだ。
森はポストシーズン14試合に出場して、打率.304(46−14)、4打点と、3位からの下剋上に大きく貢献した。
森はポストシーズンだけでなく、シーズン最終盤の9月から打撃の状態を上げており、レギュラーシーズンの9・10月の打撃成績は20試合に出場して、打率.323(62−20)、3打点と打っている。
今季への期待値はかなり上がるが、昨季はシーズン通して活躍したわけではない。9月以降の打撃を見せれば、レギュラーを掴むことは間違いない。安定した打撃を開幕から披露できるかがレギュラー定着の第一歩となる。