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<ラグビー・リーグワン1部:横浜−静岡>◇第4節◇11日◇神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場
日本協会が6日に通達した「用語の変更」が、国内の先陣を切ってリーグワンで適用初日を迎えた。
横浜キヤノンイーグルス(横浜)と静岡ブルーレヴズ(静岡)の一戦では、前半2分に最初のノックフォワードが発生。場内のスクリーンには「ノックフォワード ボールを前に落としてしまう反則(旧ノックオン)」と表示された。
今回の日本協会からの通達の対象は加盟協会、競技運営関係者、加盟チームとなっており、8つの用語が変更された。ノックフォワードに加え、19年W杯日本大会で日本代表NO8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)の代名詞となった「ジャッカル」も「スティール」となる。
日本協会は24年11月の国際統括団体ワールドラグビー理事会で承認された世界的試験実施ルールに対応し、競技規則を改正。トライ後のゴールキックの制限時間が90秒から60秒へと短縮される新ルールなどは4月1日から施行され(リーグワンは今季導入済み)、用語の変更に関しては9日に公式ホームページで補足を掲載し「国内において、新しい用語の使用は2025年1月6日以降順次適用し、周知を図ってまいります」としていた。
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これを受けてリーグワンは10日、11日からの試合で新たな用語を適用することを発表し「ただし、準備の都合で関係する表示物や制作物、掲示物等での表記、会場内のアナウンス等において、新しい用語を反映できない場合も想定されますので、あらかじめご了承ください。今後、順次新しい用語に変更をしてまいります」と伝えていた。
用語変更に関しては、日本協会内で長年のなじみを重んじる意見もあったという。8日に都内で取材対応した岩渕健輔専務理事(49)は「日本代表が世界で活躍するにあたり、同じレフェリングの指針、用語を使うのは大切」とし、最短で35年のW杯再招致なども念頭に「今後、大きな大会が日本に来たりする時に、新しくなった用語を使うことになる。そのような観点から、速やかに変えた方がいいという判断になりました」と説明していた。【松本航】
◆用語の変更
※( )内は現在の用語
◇トライライン(ゴールライン)
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◇トライゾーン/トライエリア(インゴールエリア)
◇プレ・バインド/プレ・ボンド(ラッチ)
◇トライラインドロップアウト(ゴールラインドロップアウト)
◇イエローカード(一時退出)
◇退出/レッドカード(退場)
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◇ノックフォワード(ノックオン)
◇スティール/スティーラー(ジャッカル/ジャッカラー)
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