【春高バレー】下北沢成徳、総体王者金蘭会破り決勝へ「自分だけじゃない」イェーモンミャ主将

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2025年01月11日 16:16  日刊スポーツ

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下北沢成徳対金蘭会 第5セット、得点を奪い喜ぶ下北沢成徳の選手たち(撮影・鈴木正人)

<バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)女子:下北沢成徳3−2金蘭会>◇11日◇第4日◇準決勝◇東京体育館



前回大会準優勝の下北沢成徳(東京)が、8大会ぶりの優勝に王手を懸けた。


準決勝で14年連続14度目出場で全国高校総体(インターハイ)王者の金蘭会(大阪)と対戦。逆転のフルセット(25−20、22−25、20−25、25−19、15−12)で過去10年で3度の優勝を誇る名門を下し、総体3回戦で敗れた雪辱を果たした。


セットカウント1−2と追い込まれて迎えた第4セットも、気持ちは切れていなかった。世代別日本代表経験選手10人を擁する強豪を相手に「5セットまで持ち込むイメージだった。長い戦いの中でしっかり目の前の1点を取るように声掛けをしてきた」とイェーモンミャ主将(3年)。エースを中心に粘り強い攻撃を展開し、このセットを取ってタイに戻すと、最終セットも流れを渡さずに押し切った。


ミャンマー人の父と母を持つが、横浜生まれの東京・亀戸育ち。元同国代表の父から、最高到達点300センチの身体能力を受け継いだ。ウエートトレーニングやアタックスピードの向上にも意欲的に取り組んでおり、「バレー以外のところでも向き合ってきた。パワーは意識的に磨いてきた」と後天的に獲得した武器にも自信を見せる。


決勝は同じ東京代表の共栄学園と対戦する。日本代表経験のある秋本美空(3年)とのエース対決にも注目されるが「戦うのは自分だけじゃない。成徳は総力戦でここまで来たので、全員で戦って行けたら」と、一丸の姿勢を崩さない。最後の春高。歓喜の涙で終える。【勝部晃多】

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