4匹の仲良し保護猫が集う『四猫学園』。その生徒会長としてみなの中心的な存在にいるのが、黒猫のひじきちゃんです。
飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・ひじきさん(@3nyanHMM)とは、10年をともに過ごしてきました。その出会いは、とても印象的なものだったといいます。元保護猫の女の子、ひじきさんが出会ったのは2014年9月8日の夜。突然、おうちに現れました。
「ひじきは、ある日、ちょこちょこと我が家に姿を現すようになったのです。当時、生後推定2カ月から3カ月くらい。心細そうな弱々しい声で鳴く姿を見て放っておくことができず、しばらく触れ合ううちに懐いてくれるように。すると、ある日、裏庭の縁側から家の中へ入って来たのです」
これも何かのご縁だろうと考えた飼い主さんは、ひじきさんを家族として迎え入れることにしました。
|
|
家での新生活と驚きの成長
ひじきさんは、初日から堂々とした様子だったといいます。
「まるで家主のように落ち着いていました。突然の出来事で猫用のケージなどは無かったため、家の中を自由に歩き回って過ごしていたこともあって、トイレの場所を覚えるまで大変だったのを覚えています」
しばらくすると、ひじきちゃんは少しずつ家での生活ルールに慣れていきました。そして、飼い主さん家族にも変化があったそうです。
「すっかり、ひじきさん中心の生活になりました。とにかく毎日、かわいらしくておもしろいことの連続。家族全員が、ひじきさんの虜になりました」
ひじきさんと飼い主さんは、まるで家族になることが決まっていたかのように心地よい関係を築いていったのです。
|
|
年長猫として頼れる存在になったひじきさん
ひじきさんは、今年10歳に。とても几帳面で、面倒見のよいお姉ちゃんになりました。一方、好戦的ながら逃げ足はピカイチ! 愛嬌のある一面もあります。
「自分から威嚇したにも関わらず、相手から威嚇されるとビビってしまいます(笑)」
また、猫たちのなかではリーダーシップを発揮しています。
「トイレの番人として任務を遂行。誰かがトイレを使ったあとは必ずチェックし、後始末に不備があるときれいに整えます。さらに、家人のお見送りとお出迎えを欠かしません。ほかの猫たちの間でケンカが起こるとすぐ仲裁に入ります。とてもお行儀がよく、ごはんを食べるときの作法も完璧。褒めるときりがなくなるほど良い子です(笑)。」
愛らしいだけでなく頼もしい存在であるひじきさん。その行動のひとつひとつが、家族に笑顔と安心を与えています。
|
|
「ひじきさんは、アレルギー体質で、もともと肝臓の数値があまりよくありません。そのため、動物病院の先生からは日常、注意すべきことなどの指導を受けています。食事療法をはじめ、いろいろ取り組んでいるところです」
幸い、飼い主さんの手厚いケアの効果が現れ、現在の健康状態は安定しています。
「このまま健康を維持し、みなで元気に楽しく暮らしていきたいです」
これからも、ひじきさんが家族とともに笑顔と幸せに満ちた日々を過ごせますように。温かな絆がさらに深まる未来が待っているでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)