<バスケットボールBリーグ1部(B1):宇都宮101−62秋田>◇11日◇第17節◇ブレックスアリーナ宇都宮
加入したばかりの星川開聖(ほしかわ・かいせい=20)が大物感を漂わせてプロデビューを果たした。
第4クオーター(Q)残り約3分、44歳のレジェンド、田臥勇太と一緒にコートインすると、ブレアリは大歓声に沸いた。筑波大を辞めてプロとしての特別指定選手契約が発表されたのが2日前。入団会見が行われたのは前日10日だった。
物おじするそぶりは全く見せず、194センチ、100キロの体は威圧感すらある。堂々とブレアリを走り回って、残り25秒。右コーナーで待っているところに、宇都宮のユース(U15)で同期だった石川裕大からパスが来た。
「決めろというメッセージのようなパスが来た。気持ち良く打つことができました」
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プロで初めて打つ3点シュートはきれいにゴールネットを揺らす。デビュー戦で初得点。ブレアリのボルテージは最高潮に上がった。
「めっちゃ緊張するかなって思っていましたが、そんなことはなかったですね。あまり緊張しませんでした。それでも(得点を決めた時は)これまで感じたことがないほど、アドレナリンが出ました」
恐るべし、だ。チームに合流したのは4日前。全体練習にはまだ3回しか参加していない。大学とプロの違いに戸惑うどころか、冷静にとらえる余裕があった。
「守備の強度は上がると思っていましたし、実際にそうでした。一方で、スクリーン(壁)のレベルは高いので、信頼すれば問題ないと思いました」
プロ初得点も大学時代の先輩・小川敦也のスクリーンを利用したものだった。
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「チームにチャンスをつくってもらいました。(宇都宮の)ユース出身として良い姿を見せることができて良かった。これからも頑張りたい」
退路を断って飛び込んだプロの道。まずは最高のスタートとなった。【沢田啓太郎】
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