FAカップ3回戦が11日に行われ、チェルシーとモアカム(4部)が対戦した。
世界最古のカップ戦として知られているFAカップ。3回戦からはプレミアリーグとチャンピオンシップのクラブが参戦する。今季よりエンツォ・マレスカ監督が指揮官を務めるチェルシーは、開幕から近年の不振を払拭するパフォーマンスを披露。しかし、現在はプレミアリーグで上位につけているものの、直近は公式戦4試合未勝利と足踏みが続いている。
4回戦進出をかけEFLリーグ2(4部)で降格圏に沈むモアカムと激突した一戦は、序盤からチェルシーが主導権を掌握。16分にはコーナーキックの流れからジョアン・フェリックスが折り返しを送り、ボールが相手の手に接触してPKを獲得する。しかし、クリストファー・エンクンクのキックはGKがセーブ。チェルシーがビッグチャンスを逃してしまった。
そんななか、40分にチェルシーがスコアを動かす。モアカムをボックス付近に押し込みつつ、細かくパスを繋いで守備網の穴を探る。リース・ジェームズからトシン・アダラビオヨがボールを受け、ペナルティエリア手前で軽く運びながら思い切りよく右足を一閃。シュートは相手選手に当たってゴールに吸い込まれ、ホームチームが先制に成功した。
マレスカ監督はハーフタイムに3枚替えを実行。すると、後半開始直後の50分に大きな追加点をマークする。ハーフレーンを駆け上がってきたマルク・ククレジャがマイナスのクロスを送ったものの、ゴール前で相手選手がカット。だが、トラップしたボールが流れてしまい、飛び込んできたレナト・ベイガがダイレクトでシュートを放つ。DFにブロックされたこぼれ球へエンクンクが反応。リードを2点に広げた。
さらに、ゲーム終盤にはチェルシーの攻撃陣が爆発。70分にアダラビオヨが鮮やかなミドルシュートを沈めると、5分後にはロングカウンターからJ・フェリックスが右足でグラウンダーの一撃を流し込む。その2分後にもJ・フェリックスが華麗な個人技から圧巻のコントロールショットを決め、チェルシーが立て続けに3ゴールを奪取する。
結局、そのまま試合は5−0で終了。大勝を収めたチェルシーがFAカップ3回戦を突破した。4回戦は来月7日に開催予定となっている。
【スコア】
チェルシー 5−0 モアカム
【得点者】
1−0 39分 トシン・アダラビオヨ(チェルシー)
2−0 50分 クリストファー・エンクンク(チェルシー)
3−0 70分 トシン・アダラビオヨ(チェルシー)
4−0 75分 ジョアン・フェリックス(チェルシー)
5−0 77分 ジョアン・フェリックス(チェルシー)