【競馬予想】シンザン記念は「荒れる」3歳重賞のひとつ ビッグなお年玉が期待できる穴馬2頭

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2025年01月12日 07:10  webスポルティーバ

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 今週の中央競馬は3日間開催。最終日には3歳のマイル重賞、GIIIシンザン記念(1月13日/中京・芝1600m)が行なわれる。

 歴史的名馬である三冠馬シンザンの名を冠にしたレースは、波乱の多い一戦だ。日刊スポーツの奥田隼人記者もこう語る。

「穴党のみなさんには、ぜひ高配当を狙ってもらいたいレースです。金杯ウイークで"お年玉"配当を逃した方は、ここでチャンスがありそうですよ」

 実際、過去10年の結果を振り返ってみても、3連単では好配当が続出している。奥田記者が続ける。

「昨年もブービー人気(17番人気)のウォーターリヒトが3着に突っ込んできて、3連単の配当は20万円超えとなりました。2016年にも60万円超えの高額配当が飛び出すなど、過去10年で10万円超えの配当が6度もあって、荒れる前提で臨んでいいレースだと思います。

 結局、まだまだキャリアの浅い面々が挑む年明けの3歳重賞。その分、人気馬への過信は禁物です。事実、過去10年で1番人気はわずか1勝。2018年にアーモンドアイが勝利して以降、現在は6連敗中です。馬券に絡んだのも、2着と3着が1回ずつあるだけ。今年も人気馬を信用しすぎるのはどうでしょうか......」

 そこで、奥田記者は今年のレースで激走が期待できる2頭の穴馬を推奨する。1頭目は、GIII小倉2歳S(9月1日/中京・芝1200m)3着以来の出走となるアーリントンロウ(牡3歳)だ。

「デビューは6月の京都・芝1400m戦で2着。圧巻だったのは、2戦目の未勝利戦(7月28日/新潟・芝1400m)です。舞台を新潟に替えた一戦で、2歳レコードを更新する1分20秒6という勝ち時計をマークして逃げきり勝ち。非凡なスピードを見せました。

 続く前走は距離を1ハロン短縮して、重賞の小倉2歳Sに挑戦。好位追走から直線ではゴール板まで鋭く伸びて、3着という結果を残しました。

 飛節の腫れによって、前走後はここまで間隔があきましたが、管理する松下武士調教師は『今は(患部が)落ちついていますよ』と、万全をアピール。休み明けの影響は気にしなくていいでしょう。

 今回は距離を延ばして初のマイル戦となりますが、松下調教師は『前走の1200mは忙しかったので、1600mを試します。体も10kgくらい増えて、よくなっていますよ』と前向き。母ユメノトキメキは現役時代に芝、ダート合わせて1800m戦で3勝を挙げており、血統面からも距離延長の不安はありません。

 距離に対して未知な部分があってか、重賞3着の実績ほど人気はなさそうですが、おかげで馬券的な妙味は大いにありそう。一発への期待が膨らみます」

 奥田記者が注目するもう1頭は、メイショウツヨキ(牡3歳)だ。

「7月の小倉(芝1800m)でデビューし(2着)、今回と同じ舞台となる中京・芝1600mの2戦目(8月11日)で未勝利勝ち。続く前走のオープン特別・ききょうS(9月14日/中京・芝1400m)は4着に敗れましたが、勝ち馬とはコンマ3秒差でした。

 勝ったスリールミニョンは、のちにGI阪神ジュベナイルフィリーズで5着と善戦。レースレベルは決して低くなかったと思います。

 その後、少し間隔をあけて、年明けのここに向けて順調に調整を進めてきました。管理する飯田祐史調教師は、前回の敗戦について『夏負け気味のなかで使ったという面もありました』と分析。そこから今は気温も下がって、その影響もなく『体は少し大きくなって、前走(458kg)から馬体重は20kgくらい増えています。成長分です』とパワーアップを強調し、確かな手応えを感じているようでした。

 本調子でなかった前走から、今回はパフォーマンスを上げてくることは間違いありません。軽視は禁物だと思います」

 いまだ成長途上の若駒たちの一戦。今年も思わぬ馬が台頭し、好配当を演出するのか。その一端を担うのが、ここに挙げた2頭であってもおかしくない。

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