正月競馬は終わり、今週は土・日・月「中山・中京」2場の3日開催。
重賞は、日曜日に中山競馬場でフェアリーS(GIII・中山・芝1600m)、月曜日に中京競馬場でシンザン記念(GIII・中京・芝1600m)が行われる。
ともに3歳による芝マイル戦。今週は日曜日のフェアリーSのほうを取りあげ、過去10年データから馬券のヒントを探っていく。
1.重賞最低レベルで上位人気馬不振?
いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。過去10年で1番人気馬は0勝、成績は[0-2-0-8]となっている。これは数ある重賞のなかでも最低レベルの成績といえる。
次いで2番人気馬も1勝のみ。成績は[1-0-0-9]でこれも大不振。過去10年で1番人気も2番人気も絡まない年が7回あるという波乱のレースなのである。
成績が良いのは3番人気馬の4勝で、成績は[4-0-1-5]。馬券圏内キープ率50パーセントだ。ほかには7番人気馬も良くて、成績は[0-2-4-4]となっている。
全体的に見ると、3-8番人気の成績が良い。馬券圏内30頭中23頭がこのゾーンの馬。馬券は中位人気中心に組むのが正攻法のようだ。
2.2ケタ人気も台頭する?
このレースが荒れるのは、なにも上位人気が弱いだけではない。項目1「中位人気馬活躍」と同時に、2ケタ人気馬も時に活躍するからだ。
ただ2ケタ人気馬といっても「10番人気と11番人気」のみ。10番人気は16年2着ダイワドレッサー、17年1着ライジングリーズン。11番人気は15年1着ノットフォーマル、23年1着キタウイング、合計4頭が連対しているのである。うち3頭が1着。もちろんこの時の3連単配当は大きく跳ねている。
これら4頭の共通項を抽出するのは難しいがいずれも関東馬ではあった。今年も10、11番人気馬あたりの人気薄馬はちょっと気にしておきたいかも…。
3.枠は内枠が良い?
過去10年、勝馬は6枠以外すべての枠から出ている。特に1・7・8枠からはいずれも2頭ずつ勝馬が出ていて、一見枠には有利不利はなさそうにも見える。
しかしなぜか過去6年は連続で1枠の馬が馬券圏内キープし続けている。特に1枠1番馬の好走例は多い。さらに面白いことに、過去10年馬券圏内になっている1枠1番馬6頭は、すべて人気3-6番人気である。今年も1枠1番に入る馬が気になってくる。
4.狙うのは、逃げ馬か追い込み馬か?
最後に脚質タイプ。過去10年、先手取って勝っているのは3頭いる。10年で3頭も逃げ切りが出ているので逃げタイプを押さえる手はありそう。とはいえこれらの馬たちが、前走でも逃げていたタイプばかりではないので取捨は難しいところだ。
一方、上がり最速タイプは過去10年でのべ11頭、うち馬券圏内が7頭しかいないので、ある程度ポジション取らないと届かないという感じはある。上がり3ハロンでの最速はほぼ34秒台。昨年は33.9秒出たマスクオールウィンが2着。中山の芝マイルで上がり33秒台出せる馬がいれば有力といえるかもしれない。