一昔前……さらにはもう一昔ほど前の時代でしょうか。わが子が大学生になったり社会人になったりして車の免許を取得すると、親が車をプレゼントするなどという話を時折耳にすることがありました。しかしさまざまなものの価格が高騰する現代でも、同じようにわが子が乗る最初の車を贈る……なんてことはあるのでしょうか。
『子どもが社会人になり、自動車運転免許を取得して車をほしがったら、みんなは買ってあげる？』投稿者さんからの問いかけは、まさにストレートなものでした。子どもがほしがるからと言ってなんでもかんでも買い与えるのはいかがなものでしょう。しかし最初ぐらい親がお金を出してあげてもいいのかも……など考えることもあるかもしれませんね。ママたちがどのような反応をしたのか見てみましょう！
ママたちの答え「買ってあげない」が優勢
投稿者さんから用意された選択肢はいたってシンプルなもので、「買ってあげる」「買ってあげない」の2つでした。結果は「買ってあげる」が34%、「買ってあげない」が66%という結果に。買い与えるご家庭が多いのかと思いきや、「買ってあげない」と答えるママの方が多いようですね。なぜこのような結果になったのか興味深いので、それぞれの声を見てみました。
「買ってあげない」理由
『家の車を運転するのはいいけど、ほしいなら自分で働いてから買えばいいと思う。自分もそうだったし』
『社会人なのだから毎月お給料が貰えるのだから、自分で買いなさいと言う』今回の質問は、大学生ではなく「社会人」がキーワードとして盛り込まれていたので、親を頼らずに自分で稼いだお金で購入するよう促すと言った声が目立ちました。社会に出て働いて、毎月お給料をもらっているのですから、ほしいものは自分のお金で買いなさいと言う。言われてみればママたちの声は至極真っ当ですよね。ローンを組むと金利が大変なため一時的に親が立て替えるとか、ローンの頭金を少しぐらいなら出してもいいという声もありましたが、それでもやはり「子ども自身がほしいのであれば自分で支払う」が基本のようです。社会人となって最初はお給料も少ないかもしれませんが、少しずつでも貯めたり返済したりしながら、自分のほしいものを自分で手に入れる喜びを味わってもらいたいものですね。
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「買ってあげる」理由
『田舎で1人1台は必須だから買ってあげる。でも通勤用の安い中古車限定だよ』
『田舎だと就職をすると車通勤になるから必要になる。だから私も1台目は親に買ってもらったよ』経済的に余裕があるので購入できるのだろうかと考えていたところ、住んでいる場所では車移動がマストなため、取り急ぎ必要になるから親が購入すると言った声が目立ちました。なかには、就職が決まるとすぐに購入してあげるという声もありました。なぜなら、通勤に車が必要になることも珍しくないからだそう。そうなるといくらこれから社会に出て、働きながら毎月お給料が貰えるとしても、子ども自身が自分で購入するには間に合わないケースも出てきそうですね。ママたちからは「地方の場合は高卒ですぐに就職というケースも珍しくない」という声もあり、そうなるとローンの審査が通りにくいことも理由のひとつとしてありそうです。そこで親が購入するという選択肢が選ばれるのですね。
『私も普通に親に買ってもらったので同じように買ってあげたい。だから最初の車は買ってあげる予定』
『私も旦那も、はじめての車は親から買ってもらいました。最後のプレゼントかな』なかには、親から子へ贈る最後の大きなプレゼントという声もありました。車を買い与えることは、わが子を甘やかすということではなく、親心ゆえの選択でもありそうです。自分が親からしてもらってうれしいことを受け継いでいけるというのは、なかなかステキなことです。はじめてのマイカーの記憶は、結構強く長く心に残るものですから、親から買ってもらったことが大切な思い出になる可能性もありますね。また、買ってもらったことで大切に扱おうと思うとするお子さんも出てくるでしょう。よい相乗効果が期待できることを願うばかりです。
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わが子が乗るはじめての車を購入するかしないかはライフスタイルで異なる
わが子のはじめての車を誰が購入するか。それはライフスタイルや価値観などによって異なりますので、どちらがいいとか悪いは関係ないのかもしれませんね。ただし今回は「購入しない」と答えるママが多かったので、悩まれている方は参考にしてみてください。
ただ購入するのであれば、親子で楽しむイベントにしてもいいかもしれませんね。こんな風に親子で向き合って盛り上がれることも、この先減っていくでしょうから。可能であれば最初から親も参加して車選びから購入まで付き合ってみてはいかがでしょう。子どもの意見や考えを軸にしながら、車の購入方法や車種や機能の選び方など一緒に考えると楽しそうですよね。わが子にとってはじめての高額な所有物となるわけですから、いろいろ見て聞いて、さらには人生の先輩である親の意見なども聞きながら、納得がいく1台目をお迎えできればいいですね。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・善哉あん
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