今週の月曜日は、中京競馬場でシンザン記念(GIII・芝1600m)が行われます。
過去10年のシンザン記念では、前走から中8週以内の馬が8勝2着10回3着10回と良績を残しています。
過去10年のシンザン記念は全て1月に開催されています。寒い時期には代謝が落ちる傾向にありますので、間隔があきすぎている馬は馬体の調整に苦労するため、本来の力を出し切れていないと考えられます。
前走からコンスタントに使われている馬については、馬体重の調整に苦労することが少なく、しっかりと状態を上げて出走できるため、このような傾向になっているのではないでしょうか。
今年のシンザン記念も前走から極端に間隔があいている馬については、本来の力を出し切れないままレースを終えるシーンは十分に考えられます。予想を組み立てる際には前走からの間隔に注意したいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走から中9週以上で出走(ただし、ノーザンファーム生産馬は除く)
[0-0-0-10]複勝率0%
該当馬:アーリントンロウ、カラヴァジェスティ、マイネルチケット、メイショウツヨキ、リカントロポ
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、21年から23年は中京、それ以外は京都での開催となっています。
上位人気が予想されるマイネルチケットが該当しました。
過去10年のシンザン記念では、前走から中9週以上の馬は18頭が出走し馬券に絡んだのは2頭のみとなっています。この2頭はどちらもノーザンファームで生産された馬。ノーザンファームで生産された馬は、繁殖レベルの高さから優れた素質を持っているため、前走から間隔があきすぎていても素質や能力の高さでカバーできると考えられます。
該当馬に挙げたマイネルチケットはビッグレッドファーム生産馬で、前走から中9週での出走となります。マイネルチケットはこれまでに中9週以上の休み明けで出走した経験もありませんし、ここは本来の力を出し切れない可能性は十分にありそうです。マイネルチケットは重賞での実績もある馬ですが、今回は間隔があきすぎた影響を考慮する必要がありそうです。
この中間の追い切りを見ても馬なり主体となっていますので、重め残りで出走してくる可能性も否定はできません。人気で配当妙味も薄いですし、ここは本馬の評価を下げて馬券は組み立てたいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。