ラグビーの全国大学選手権で5大会ぶりの優勝を狙う早大(関東対抗戦1位)のフッカー佐藤健次(4年)が、神奈川・桐蔭学園高出身の主将対決を制す。決勝(東京・秩父宮ラグビー場)を翌日に控えた12日、東京・上井草の練習場で前日調整。高3時に主将として全国高校大会(花園)2連覇に導いた男は、帝京大(同2位)のフランカー青木恵斗主将(4年)と気心知れた仲だ。大学での4連覇、“個人6連覇”がかかる友との最終決戦を制して、早大を頂へ導く。
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帝京大の青木は、わが道を行く。佐藤を中心とした早大に「付き合わず、自分のやるべきことをやる。帝京らしい力強いラグビーを見せる」と集中した。
桐蔭学園で高校時代を過ごした仲間との対戦。「トレーニングはずっとペアで。毎日一緒にやっていた」。その実力は誰よりも知っている。「パワフルで、強くて、速くて、何でもできる」と高く評価。「いろんな駆け引きを持っている。相手を混乱させるのが早稲田のプラン」と警戒した。
この日は大学最後となる6番のジャージーを受け取り涙した。「大学4年になってから涙もろくなった。感極まることが多くなった」と笑う。4年連続の決勝は、佐藤とともに優勝した高2、3年からの“個人6連覇”がかかる。「勝っても負けても最後。勝つ以外の選択肢はない」。6度目の日本一で堂々と感情をあらわにする。【飯岡大暉】
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