サウサンプトン、“新体制初白星”でFAカップ4回戦に進出！　サブスタートの菅原由勢に出番は訪れず

　FAカップ3回戦が12日に行われ、サウサンプトンとスウォンジー（2部）が対戦した。

　世界最古のカップ戦として知られているFAカップ。3回戦からはプレミアリーグとチャンピオンシップのクラブが参戦する。現在プレミアリーグで最下位に沈むサウサンプトンは、先月15日にラッセル・マーティン監督の解任を決断。新たにイヴァン・ユリッチ監督を招へいして以降も、公式戦3連敗中と不振を抜けられずにいる。3回戦突破に向けスウォンジーと激突する一戦に、日本代表DF菅原由勢はサブスタートとなった。

　試合は20分にサウサンプトンが均衡を破る。ゴールキックから前線にロングフィードが送られると、レスリー・ウゴチュクが相手選手との空中戦に勝利。スウォンジーの最終ラインへとボールは流れ、素早く反応したカマルディーン・スレマナがボックス右角よりループシュートを放つ。飛び出していたGKジョン・マクラフリンの頭上を超えてネットに吸い込まれ、サウサンプトンが幸先よく先制した。

　さらに35分、敵陣左サイドでサウサンプトンがポゼッション。ボールを受けたスレマナがウゴチュクとのワンツーで同サイド深くへと侵入する。ペナルティエリア内からダイレクトでグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前に飛び込んできたタイラー・ディブリングがワンタッチでシュート。完全に相手の守備網を崩し切り、サウサンプトンが貴重な追加点をマークした。

　後半は2点を追うスウォンジーの支配率が上昇。それでもハーフタイム明け最初の得点はホームチームに生まれる。65分に自陣でボールを奪い、細かくパスを繋いで敵陣へと前進。マテウス・フェルナンデスが左サイドのライアン・マニングへ展開すると、左足でグラウンダーの折り返しを送る。ディブリングのシュートは一度マーカーに防がれたものの、こぼれ球を自ら押し込んで3点目を奪取。サウサンプトンがリードを広げた。

　その後は互いに複数の決定機を仕留めきれず、3−0で試合は終了。サウサンプトンが新体制初白星を掴み取り、FAカップ3回戦突破を決めた。なお、菅原に最後まで出番は訪れなかった。4回戦は来月7日に開催予定となっている。

【スコア】
サウサンプトン　3−0　スウォンジー

【得点者】
1−0　20分　カマルディーン・スレマナ（サウサンプトン）
2−0　35分　タイラー・ディブリング（サウサンプトン）
3−0　65分　タイラー・ディブリング（サウサンプトン）