アトレティコ・マドリードが12日、ラ・リーガ第19節オサスナ戦を1−0で制したことで、クラブ記録を塗り替える公式戦14連勝を達成した。
今シーズンのアトレティコ・マドリードは夏に大型補強を敢行し、期待感が漂うなかでシーズンをスタートさせた。10月にはチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節のリール戦(●1−3)、ラ・リーガ第11節ベティス戦(●0−1)で公式戦2連敗を喫したものの、ここから怒涛の公式戦13連勝を達成。ラ・リーガにおける成績は、前節終了時点で12勝5分1敗の勝ち点「41」となっており、国内の戦いで敗れたのはこのベティス戦のみ。今節はクラブ記録を塗り替える公式戦14連勝と同時に、ラ・リーガ8連勝を懸けて、ここまで6勝7分5敗の成績を残すオサスナを本拠地『リヤド・エア・メトロポリターノ』に迎えた。
そんな試合は序盤の7分、アトレティコ・マドリードが早速ゴールネットを揺らす。敵陣右サイド大外の位置で前を向いたジュリアーノ・シメオネが、内側のスペースを駆け上がったナウエル・モリーナを使うと、右足での折り返しをアントワーヌ・グリーズマンが押し込む。アトレティコ・マドリードが先手を取ったかと思われたが、ここはグリーズマンの左腕に当たっていたことが確認され、ゴールは認められない。
その後もホームチームが主導権を握り、ゴールへ迫る。13分には右サイドを抜け出したシメオネからの折り返しに、マイナスの位置で待っていたフリアン・アルバレスが合わせるも、シュートはGKセルヒオ・エレーラの正面。28分には高い位置でのボール奪取から、ロドリゴ・デ・パウルからの浮き球パスでアルバレスが最終ラインの背後を取ったものの、ヘディングシュートをジャストミートさせることはできない。
前半はこのままスコアレスで終了したものの、後半へ入るとホームチームがセットプレーで均衡を破る。55分、右コーナーキックをショートで繋いだグリーズマンが、デ・パウルからのリターンパスを受けて、左足でクロスボールを送ると、ファーサイドへ飛び込んだクレマン・ラングレが頭で折り返す。最後はアルバレスが左足で押し込み、アトレティコ・マドリードが先手を取った。
守っては組織的な守備でオサスナに決定機と呼べるようなシーンを作らせず、アトレティコ・マドリードが1点をリードしたままタイムアップの笛が吹かれる。この結果、アトレティコ・マドリードがホームスタジアムでクラブ新記録の公式戦14連勝を成し遂げた。
加えて、勝ち点を「44」に伸ばしたアトレティコ・マドリードは、勝ち点「43」で暫定首位に立っていたレアル・マドリードを抜き去り、首位に浮上した。20チーム制のラ・リーガにおいては、首位での前半戦折り返しに成功したことを意味するが、現在“冬の王者”は4シーズン連続で最終的なタイトルを手にしている。もちろん、そのなかには2020−21シーズンに通算11回目のラ・リーガ制覇を果たしたアトレティコ・マドリードも含まれており、このままの勢いを維持し、最終的には4シーズンぶりにチャンピオンに輝くことができるのかにも注目だ。
この後、両チームはミッドウィークにコパ・デル・レイ4回戦(ラウンド16)の戦いが控えている。アトレティコ・マドリードは15日にエルチェと、オサスナは16日にアスレティック・ビルバオと、それぞれ敵地で対戦予定だ。
【スコア】
アトレティコ・マドリード 1−0 オサスナ
【得点者】
1−0 55分 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)