トッテナムは12日、FAカップ3回戦でナショナルリーグ(5部相当)に身を置くタムワースと対戦。90分間が終了した時点では0−0だったが、延長戦で3ゴールを奪ったことにより、3−0で勝利した。
試合は序盤からトッテナムがボールを保持し、イングランド代表MFジェームズ・マディソンを中心とした攻撃でゴールへ迫っていく。後半に入ると64分、元ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーに決定機が到来したが、仕留めることはできない。90分間で決着をつけることはできず、延長戦に突入すると、101分にはオウンゴールで先制。107分にはスウェーデン代表MFデヤン・クルゼフスキ、118分にはウェールズ代表FWブレナン・ジョンソンがゴールを追加し、終わってみれば3−0と完勝した。
最終的にはFAカップ4回戦を決めたが、公式記録となる90分間終了時点での成績は0−0だった。トッテナムにとって、公式戦の90分間終了時点で0−0だった試合は、2022−23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16セカンドレグのミラン戦まで遡る。同試合が行われたのは現地時間の2023年3月8日で、90分間を0−0で終えるのは、およそ1年10カ月ぶりのこととなった。
なお、当時のトッテナムを率いていたのはアントニオ・コンテ監督(現:ナポリ)。アンジェ・ポステコグルー監督は2023年夏にトッテナムの指揮官に就任したため、同監督体制下において、90分間を0−0で終えたのは初のことだ。
ポステコグルー監督は超攻撃的なスタイルを標ぼうしており、トッテナムでは得点数、そして失点数ともに多いことでも知られる。そんなポステコグルー監督のスリリングなスタイルを裏付けるデータと言えるかもしれない。
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