東京女子医大の元理事長逮捕＝１．２億円不正支出、背任容疑―自身へ還流、私的流用か・警視庁

　東京女子医大（東京都新宿区）が発注した新校舎建設工事のアドバイザー報酬名目で計約１億２０００万円を不正に支出したとして、警視庁捜査２課は１３日、背任容疑で、同大元理事長の岩本絹子容疑者（７８）を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

　同課は、報酬額の算出に正当な根拠がなかったと判断。支出した金は岩本容疑者に還流され、私的に流用されたとみて、不透明な資金の流れを本格解明する方針だ。

　捜査関係者によると、岩本容疑者は２０１８年７月〜２０年２月、同大の新校舎建設工事の建築アドバイザー業務報酬として、１級建築士の男性に計約１億２０００万円を不正に支出させ、同大に損害を与えた疑いが持たれている。