【陸上】久保凛が大笑いで「すみません…」年末年始は「いとこと一緒に」発言に報道陣が一瞬困惑

陸上女子800メートル日本記録保持者の久保凛（16＝東大阪大敬愛高2年）が13日、都内でU20オリンピック育成競技者研修合宿に参加し、取材中に報道陣と笑い合う場面があった。

年末年始の過ごし方を問われると「部活が（12月）30日の朝に終わったので、31日と1日だけ休みでした。お母さんの実家へ行って、いとこなどと一緒に過ごしました」と答えた。久保の「いとこ」と言えば、サッカー日本代表MF久保建英（23＝レアル・ソシエダード）が有名。一瞬困惑した取材陣から「建英選手ではないですよね？」と念のために確認されると「すみません…違います」と大笑いで首を振った。

建英は父方のいとこで、年末年始に会ったのは母方のいとこだと丁寧に説明。「久しぶりにおじいちゃん、おばあちゃん、いとこに会えてゆっくりすることができた。これから頑張ろうという思いになりました」と明るい表情を浮かべた。

久保は昨季、一気に飛躍を遂げた。6月の日本選手権を初優勝すると、7月には日本女子初の1分台となる1分59秒93で日本新記録を樹立。普段は午前4時半に起床して片道1時間かけて朝練習へ向かい、遅い日は帰宅が午後8時を過ぎる。練習では1人特別メニューに励んでおり、その積み重ねもあって大きく成長した。

今年は9月に世界選手権東京大会（国立競技場）が開催。参加標準記録まで0秒93に迫っており、標準突破での出場を目指している。

「標準記録をちゃんと切って絶対に出場するという気持ちをもって、日々取り組もうと思います」

目標タイムは1分58秒台。高校3年生となる今季はスピード持久力の強化に努めるといい「1つ1つの練習で質を上げていきたい」と思い描いた。【藤塚大輔】

◆久保凛（くぼ・りん）2008年（平20）1月20日、和歌山・有田川町生まれ。小1でサッカーを始め、串本JFCでプレー。高学年の頃に地元の駅伝大会で区間新記録を出し、潮岬中で陸上開始。中3時の22年全日本中学校選手権800メートルで優勝。23年に東大阪大敬愛高に進学し、同年から全国高校総体2連覇。24年6月に日本選手権初優勝。同7月に日本新記録の1分59秒93。