実は女性用もある薄毛治療薬「ミノキシジル(リアップ)」ってどう効くの? 薄毛のメカニズムから薬の作用を薬剤師が解説してみた

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2025年01月14日 11:10  ニコニコニュース

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 今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【解説】『実は女性用もある!薄毛の治療薬』 ミノキシジル(リアップ)【宮舞モカのお薬ラジオ #25】』といういわし@超ビビリ(休養中)さんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

定期的に、1つのお薬を取り上げて詳しく解説する企画です。 毎週水曜日投稿予定です。 いいねを押すとプチお薬解説を見ることができます。

 薬剤師である投稿者のいわし@超ビビリ(休養中)さんが、「ミノキシジル(リアップ)」について解説します。

 発毛剤と呼ばれるこの薬は、壮年性脱毛症および脱毛の予防に使われます。

 壮年性脱毛症は主に30代から40代で発症する脱毛症のことを指しますが、20代や60代でも発症することがあります。

 では、何故脱毛症は起こるのでしょうか。まず、髪の毛は約4年間で成長→退化→脱毛→生え変わりというサイクルを繰り返しています。年単位の時間をかけてじっくり成長する髪の毛。このサイクルが異常に短くなると髪の成長する時間が無くなります。大体100日くらいになるそう。

 つまり、壮年性脱毛症は髪の毛が無くなるのではなく、短く薄い髪の毛ばかりになる病気なのだそうです。

 髪の毛の成長サイクルが短くなるのに関わるのは男性ホルモン。テストステロンの一部がジヒドロテストステロンになり、前頭部や頭頂部の受容体に結合すると髪の毛のサイクルが短くなるそう。ジヒドロテストステロンに対する感受性は個人差があり、感受性が高い人が壮年性脱毛症になるとのことです。

 そんな壮年性脱毛症にミノキシジルはどう作用するのでしょうか。

 そもそもミノキシジルは、血管を広げる薬として開発されました。

 ミノキシジルで毛根の血管が広がり、血流が改善。毛根に栄養が届きやすくなり、髪の毛が早く成長するようになります。そうやって髪の毛を太くする、薄毛の治療薬になったわけですね。血管を広げる以外にも、毛根周辺の毛細血管の数を増やすという報告もあるのだとか。

 そんなミノキシジルは一般用医薬品として発売されました。最初から薬局やドラッグストア向けの製品で、病院用は存在しません。これを「ダイレクトOTC」と言います。

 このパターンはかなり珍しく、ダイレクトOTCはたったの4種類しかないそうです。

 これとは逆に、最初は医療用医薬品として開発され、あとから一般用に転用となったものをスイッチOTCと言います。一般用はほとんどこちらとのこと。

 ところで、薄毛の治療薬は専門の病院で処方してもらうものもあります。画像の2種は髪の毛サイクルの短縮の原因であるジヒドロテストステロンの生成を阻害するもの。ホルモンバランスを崩しに行くタイプの薬なので、専門の医師に処方してもらわなければならないそうです。

 ちなみに、リアップは女性向けもあるそう。男性用との違いはミノキシジルの配合量だそうです。

 リアップをはじめとするミノキシジル配合の薬について、改めてそのメカニズムを知ることができるいわし@超ビビリ(休養中)さんの解説動画。解説の詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご視聴ください。

視聴者のコメント

・また髪の話ししてる・・・
・毛根な話止めよう
・髪は死んだ
・サンタさんに髪の毛欲しいってお願いしたら次の日枕元に髪の毛沢山あったよー
・生え際が後退しているのではない、我々が前進しているのだ
・体毛と髪逆の作用だったら最高なのにな…

▼動画はこちらから視聴できます▼

『【解説】『実は女性用もある!薄毛の治療薬』 ミノキシジル(リアップ)【宮舞モカのお薬ラジオ #25】』

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  • プーチンと石破の誕生日プレゼントはそれで良いよな?あ、もう毛が無いから手遅れかw。
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