レアル・ソシエダに所属するMF久保建英が、13日のビジャレアル戦後にインタビューに応じた。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
13日のラ・リーガ第19節ビジャレアル戦にスタメン出場した久保は、スコアレスで迎えた51分にロングカウンターで敵陣に抜け出すと、追走してきたMFダニ・パレホを振り切り、さらに寄せてきた右SBキコ・フェメニアをも翻弄。最後は左足インサンドでゴールに流し込み、今シーズンのリーグ戦3得点目をマークした。結局、このゴールが決勝点となり、久保は同試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出されている。
試合後のインタビューでは、「ミケル(・オヤルサバル)は素晴らしいテクニックを持っていますし、ピッチを6番(ボランチの選手)のように見ることができる選手です」と起点となった“カピタン”のロングパスを称賛した久保。その一方で、「木曜日に別の試合があるので、手短にね」とジョークを交えつつも、「本当に嬉しいですね。月曜日の夜9時にプレーして、色々納得いかないこともあったにも関わらず、2万人も応援してくれる人がいたので。もし僕がファンだったなら、行かないという選択肢を取っていたかもしれません。来てくれた人、テレビで応援してくれた人、本当にありがとうございます。この勝利はファンのおかげです」と渦中の話題にも触れた。
レアル・ソシエダは9日、チームの公式戦スケジュールに対する抗議の声明を発表。13日の第19節ビジャレアル戦を終えた後、16日に控えるコパ・デル・レイ4回戦のラージョ・バジェカーノ戦に中2日で臨むのだが、対戦相手は今節を金曜日夜に消化しており、休息・準備期間の差が72時間と大きく開いている。クラブは「コパ・デル・レイの公平性を失うもの」と苦言を呈していた。
また、19日の第20節バレンシア戦におけるキックオフ時間変更も不満の種に。当初の18時30分から、21時へと後倒しになったことで、地元サン・セバスチャンの伝統的なお祭りと被ってしまったのだ。レアル・ソシエダは「1月19日は、すべてのサン・セバスティアンとアスペイティア出身者にとって、どこにいてもこのお祭りを祝うことが基本であり、1年間の中で最も特別な夜である」とした上で、「我々は、ラ・リーガ側に対して最初に決められた18時30分キックオフで試合が行われるように働きかけたが、それは不可能だった」と伝えていた。
なお試合前、ソシエダのファンは本拠地『アノエタ』のスタンドにて、「平日はフットボール禁止」という横断幕を掲げるとともに、「(ハビエル・)テバス、今すぐ去れ」とリーグ会長に対するシュプレヒコールを上げていた。