サンフレッチェ広島レジーナは12日、ホームのエディオンピースウイング広島でWEリーグ クラシエカップ優勝報告会を実施した。
S広島Rは昨年12月29日に国立競技場で行われたクラシエカップ決勝でINAC神戸レオネッサと対戦し、前半33分にFW上野真実が決めた得点を守り切って1−0で勝利。大会初の2連覇を達成した。
報告会は大型ビジョンで優勝までのハイライト映像が流された後、選手やスタッフらが登場し、集まった1280人の観客と喜びを分かち合った。花束贈呈や選手のインタビュー、優勝カップを掲げて記念撮影なども行われ、サポーターがチャントを歌ってチームを祝福すると、決勝の試合後と同じように吉田恵監督とMF笠原綺乃が前に出てダンスを披露し会場を盛り上げた。
吉田監督は挨拶で、「優勝しましたー!」と報告。「クラシエカップ連覇を目指すところから始まって、見事に予選リーグを勝ち上がって、そのあと浦和、神戸というWEリーグの3強と言われるチームに勝って優勝できたことにすごく価値があると思っています」と振り返り、「国立競技場にはものすごい数の応援の方が来てくれました。選手にとってあれほど力強く背中を押してくれる応援はなかったと思います。本当にありがとうございました」とサポーターに感謝した。
キャプテンのDF左山桃子は報告会後、「いつも温かいご声援をいただいてるので、私たちもパワーを与えたいという思いでみんな頑張ってきた。こうやってまたファン・サポーターの方たちとハイタッチができてとても嬉しかったです」とコメント。上野は、「たくさんの方に来ていただいて、またたくさんパワーをもらったので後半戦も頑張っていきたいです」と話した。
S広島RはWEリーグ第11節まで終えて6勝2分3敗で、首位の日テレ・東京ヴェルディベレーザと勝ち点5差の4位につけている。約2カ月のウィンターブレイクを挟んで、リーグ後半戦は3月に再開。左山は、「私たちは優勝を目指して頑張っていくので、勝ってたくさんの方々と喜び合いたいです」と2冠に向けて意気込み、上野は、「個人としては試合に出続けたいし、試合に出たら結果を残すことにこだわりたい」と目標を語った。
取材・文=湊昂大