「君の名は。」参加の日本画家・四宮義俊 初長編アニメ「花緑青が明ける日に」特報お披露目! 萩原利久&古川琴音がW主演

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2025年01月15日 08:51  アニメ!アニメ!

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映画『花緑青が明ける日に』場面写真
新海誠や片渕須直の監督作への参加でも知られる日本画家・四宮義俊による初の長編アニメーション監督作『A NEW DAWN』が、『花緑青(はなろくしょう)が明ける日に』の邦題で2025年に全国公開されることがわかった。これに伴いティザービジュアルと特報がお披露目。俳優の萩原利久と古川琴音がW主演を務めることも決定し、コメントが到着した。

『花緑青が明ける日に』は、日本画家としての活動を軸に、新海誠や片渕須直など名だたる監督のアニメーション作品に参加し、CMやミュージックビデオを手掛けるなどジャンルを超えて様々な創作活動を行ってきた四宮が自身のオリジナル脚本で描く、初の長編アニメーション監督作だ。土地立ち退きの強制執行が迫る創業330年の花火工場・帯刀煙火店を舞台に、そこで育った若者たちと、幻の花火<シュハリ>をめぐる2日間の物語を描く。

2024年5月に開催された「第77回カンヌ国際映画祭」のマルシェ・ドゥ・フィルム「Animation Day」アヌシー・アニメーションショーケースでは、世界中のさまざまな制作段階にある5作品の1本に選出された。フランスの気鋭スタジオ「Miyu Productions」との日仏共同製作でもあり、早くも世界から熱視線を集めている。

このたび公開されたティザービジュアルは、行政による立ち退きが明日に迫る帯刀煙火店で花火を作っている敬太郎のもとを、東京から帰省したカオルが訪れ2人が4年ぶりに再会するシーンを捉えたもの。部屋の内装やインテリア、窓から陽が射している様子などまで繊細に描かれているのが印象的だ。花火の打ち上げ準備をする手を止めカオルの方を振り向く敬太郎と、久しぶりの再会に戸惑うカオルの表情など、2人の心の変化にも注目したい。

また特報映像では、幻の花火と呼ばれる<シュハリ>について語る敬太郎の真剣な横顔や、シュハリの秘密の鍵を握る青い顔料「花緑青(はなろくしょう)」の存在に気が付き愕然とするカオルの様子が映し出される。

ばらばらの道を歩んでいた2人が再会し、立ち退きが迫る花火工場の残された2日間に立てた驚きの計画とは。日本家屋を花火工場に改築した帯刀煙火店の外観や、夜の海の中を月光に包まれながら泳ぐカオルの姿などが圧倒的な映像美で描かれ、物語の展開にも期待が高まる。

さらにそんな本作で、実力派若手俳優の萩原利久と古川琴音がW主演を務めることも明らかになった。老舗の花火工場「帯刀煙火店」の次男で、失踪した父親に代わり幻の花火を完成させようと奮闘する帯刀敬太郎役を萩原が務める。敬太郎の幼馴染で、地元を離れ東京で将来の道を模索している式森カオル役を古川が演じる。話題作への出演が絶えない2人だが、共に今回がアニメ声優初挑戦となる。瑞々しくも力強い演技で、キャラクターと作品にフレッシュな息吹を与えている。

萩原は「最初一人でアフレコをしていた時にはなかな手応えを掴むことができず、普段いかに周りの人や環境に支えられてお芝居をしていたのかと実感させられました」とコメントを寄せ、初めての声優挑戦に葛藤しながらも役に真摯に向き合ったことをうかがわせる。古川は「この作品は、日本画家出身の四宮監督がアニメで花火を描いた温故知新の芸術だと思います」と、本作のオリジナリティあふれる魅力をアピールした。

日本画家・四宮義俊による初の長編アニメーション監督作『花緑青(はなろくしょう)が明ける日に』は、2025年に全国公開される。変化の激しい今の時代に翻弄されながらも、未来を見据え自分たちの選択を掴み取っていく主人公たちの姿が爽やかな感動を呼ぶ本作に注目だ。

<以下、コメント全文掲載>

萩原利久

初めて声優のお仕事をさせていただき、とても新鮮でした。最初一人でアフレコをしていた時にはなかなか手応えを掴むことができず、監督の「OK」だけを頼りにしていたのですが、最終日に古川さんと掛け合いで収録させていただいて、一人で録っている時とは全く体感が違って。普段いかに周りの人や環境に支えられてお芝居をしていたのかと実感させられました。僕自身、最初に脚本やVコンテを拝見した時に「これは凄い作品になるんじゃないか」と感じましたので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

古川琴音

四宮監督が構想から8年という長い年月をかけて育まれた、大切な作品に呼んでいただけたことがとても嬉しく、声優は初めてでしたが体当たりで臨ませていただきました。

声を録りながら、5年前のコロナのことを思い出していました。全国の花火大会をはじめ、伝統ある催事が次々と無くなっていくことを当時は憂いてばかりいましたが、今思えばそんな私の日常を支えてくれていたのが、現代のカルチャーを先導している日本のアニメでした。この作品は、日本画家出身の四宮監督がアニメで花火を描いた温故知新の芸術だと思います。その創作の一端を任せていただいたこと改めて光栄に思います。

『花緑青が明ける日に』(英題:『A NEW DAWN』)
2025年全国公開
萩原利久 古川琴音
原作・脚本・監督:四宮義俊
キャラクターデザイン:うつした(南方研究所) 作画監督:浜口頌平 美術:馬島亮子 音楽:蓮沼執太
製作:A NEW DAWN Film Partners
制作:アスミック・エース/スタジオアウトリガー/Miyu Productions 配給:アスミック・エース
(C)A NEW DAWN Film Partners

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