「数年前に株で数百万円を溶かしてしまいました。なので投資が恐ろしいです。今は金利のいい預金に預けていますが、金利がいいと言ってもたかが知れています。リスクがなく増やす方法を知りたいです」(60代)
投資にリスクはつきものです。2024年8月には「日銀ショック」と呼ばれる暴落もありましたが、その日、筆者は持ち株が軒並み10%ずつくらい値下がりして驚きました。
株は怖い。でも預金金利はショボイ。何もしないとインフレで現金の価値も目減りしてしまう……。八方塞がりにも見える状況ですが、どうすれば打破できるでしょうか。筆者なりに打開策を考えていきます。
低いリスクでお金を増やすには?
筆者が思いついた打開策は、以下の2つです。1. インデックス投資で株に再挑戦する
2. 個人向け国債を買う
第一に考えられる打開策は、インデックス投資で株に再挑戦することです。
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もちろん、インデックス投資で投資先を分散しても、株式投資のリスクはあります。とはいえ、この方法なら銘柄も時間も分散するため、大きなミスが起きるリスクは抑えられると思います。
投資は「敗者のゲーム」と呼ばれていて、ミスが少ない人が勝てるゲームと言われています。
株式投資で怖いのは「景気が悪くなって株価が下がること」よりも「自分が愚かな判断ミスをすること」です。ですから、ミスをしにくい仕組みを作り、ルールに沿って投資するなら再挑戦もアリだと思いました。
最近はインデックス投資に関する分かりやすい本もたくさん出ていますから、気になるようでしたら、書店で何冊か入門者向けの本を買ってみてはいかがでしょうか。
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どうしても株式投資をするのは気が進まない場合、実質ノーリスクで運用するには「個人向け国債」を買うのがよいでしょう。
国債投資では、国にお金を貸して、見返りとして金利を受け取ることができます。日本の個人向け国債は元本も保証されているため、中途換金しない限りお金が減ることはないかと思います。
ただし、ほぼノーリスク……つまり、国が借金を返してくれなくなる可能性が限りなく低いため、期待できるリターンも低いです。
まとめ
以上、話をまとめると、1. インデックス投資で株に再挑戦する
2. 個人向け国債を買う
という2つが打開策だと思います。
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とはいえ、これからインフレが定着すれば金利も上がり、それなりの収入源になるのではないかと期待しています。個人向け国債の利回りは日々変わりますので、こちらも投資先の1つとしてウオッチしておくとよいでしょう。
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))