萩原利久&古川琴音が主演! 四宮義俊の長編アニメ『花緑青が明ける日に』

0

2025年01月15日 12:21  cinemacafe.net

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

cinemacafe.net

『花緑青が明ける日に』©A NEW DAWN Film Partners
日本画家・四宮義俊の長編アニメーション監督デビュー作『花緑青が明ける日に』(英題:A NEW DAWN)の主演を、アニメ声優初挑戦の萩原利久と古川琴音が務めることが決定。ティザービジュアルと特報映像が公開された。

緑豊かな森の中にある花火工場・帯刀煙火店は、町の再開発により立ち退きを迫られている。帯刀敬太郎は、4年間そこに立てこもり、蒸発した父に代わって幻の花火と呼ばれる<シュハリ>を完成させるため花火作りに没頭していた。

一方、東京で暮らす幼なじみのカオル。過去に起きたある事件をきっかけに地元を離れていたが、立ち退きがいよいよ明日に迫る中、帯刀家を訪れる。2人は再び出会い、失われた花火の秘密に迫るため驚きの計画を企てる。その鍵を握るのは美しい青色の顔料「花緑青」だった――。

日本画家としての活動を軸に、新海誠監督や片渕須直監督のアニメーション作品に参加した四宮監督。物語の舞台は、土地立ち退きの強制執行が迫る創業330年の花火工場・帯刀煙火店。そこで育った若者たちと、幻の花火<シュハリ>をめぐる2日間の物語を描き出す。

昨年5月に開催された「第77回カンヌ国際映画祭」マルシェ・ドゥ・フィルム「Animation Day」アヌシー・アニメーションショーケースにて、世界中の様々な制作段階にある5作品の1本に選出、フランスの気鋭スタジオMiyu Productionsとの日仏共同製作でもある。

「帯刀煙火店」の次男で、失踪した父親に代わり幻の花火を完成させようと奮闘する帯刀敬太郎役を、「美しい彼」、連続テレビ小説「おむすび」の萩原。敬太郎の幼なじみ・式森カオル役を、「海のはじまり」『偶然と想像』の古川が務める。

ティザービジュアルは、帯刀煙火店で花火を作っている敬太郎のもとを、帰省したカオルが訪れる、再会シーン。部屋の内装やインテリア、窓から陽が射している様子などが繊細に描かれている。

映像では、<シュハリ>について語る敬太郎の真剣な横顔や、シュハリの秘密の鍵を握る青い顔料・花緑青の存在に気が付き愕然とするカオルの様子を捉えている。

■萩原利久コメント
初めて声優のお仕事をさせていただき、とても新鮮でした。最初一人でアフレコをしていた時にはなかなか手応えを掴むことができず、監督の「OK」だけを頼りにしていたのですが、最終日に古川さんと掛け合いで収録させていただいて、一人で録っている時とは全く体感が違って。普段いかに周りの人や環境に支えられてお芝居をしていたのかと実感させられました。僕自身、最初に脚本やVコンテを拝見した時に「これは凄い作品になるんじゃないか」と感じましたので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

■古川琴音コメント
四宮監督が構想から8年という長い年月をかけて育まれた、大切な作品に呼んでいただけたことがとても嬉しく、声優は初めてでしたが体当たりで臨ませていただきました。
声を録りながら、5年前のコロナのことを思い出していました。全国の花火大会をはじめ、伝統ある催事が次々と無くなっていくことを当時は憂いてばかりいましたが、今思えばそんな私の日常を支えてくれていたのが、現代のカルチャーを先導している日本のアニメでした。この作品は、日本画家出身の四宮監督がアニメで花火を描いた温故知新の芸術だと思います。その創作の一端を任せていただいたこと改めて光栄に思います。

『花緑青が明ける日に』は2025年全国にて公開予定。

※花緑青:かつては花火の材料に使われていた、燃やすと青くなる緑色の顔料。毒性を含むため、現在ではほとんど使用されなくなった。




(シネマカフェ編集部)

    ニュース設定