バイエルンを率いるヴァンサン・コンパニ監督が日本代表DF伊藤洋輝について言及した。14日、ドイツ紙『ビルト』がコメントを伝えている。
現在25歳の伊藤はジュビロ磐田で頭角を表すと、2021年夏にシュトゥットガルトへレンタル加入し、翌年夏に完全移籍への移行が発表された。3シーズンに渡って最終ラインの主軸として活躍し、公式戦通算97試合の出場で2ゴール5アシストをマーク。今夏には欧州屈指の名門バイエルンが契約解除金の3000万ユーロ(約49億円)を支払い獲得に漕ぎ着けた。
新天地での活躍が期待されていた伊藤だが、昨年7月に行われたデューレン(ドイツ4部)との練習試合で中足骨を骨折し、新シーズン開幕目前で無念の負傷離脱。10月にはボールを使った個別トレーニングを重ね、復帰に近づいているとも報じられたが、翌月にはクラブから中足骨の再手術実施が発表され、現在に至るまで離脱が続いている。
現地時間15日に控えるブンデスリーガ第17節ホッフェンハイム戦の前日会見に出席したコンパニ監督は、未だ新天地デビューの目処が立っていない伊藤について言及。戦列復帰まではもうしばらく時間を要することを明かした。
「今後6週間から8週間以内に戻ってくることを願っている。彼のケガは複雑なのもので、今はあまりプレッシャーをかけたくない。改めて言うが、彼が完全に復帰できるよう、我々は十分な時間と休養を与えたいと思っている。それが最も重要なことだと考えているからだ」
なお、昨年12月には屋内で比較的強度の高いメニューを消化したとも報じられた伊藤だが、現地時間14日火曜日には、左ひざの負傷で戦列を離れているフランス人DFサシャ・ボエとともに屋外でトレーニングに励んだようだ。