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電動モーターで走るペダル付きバイク「モペット」で逆走するなどして自転車と衝突事故を起こし、男性に重傷を負わせたとして、警視庁交通捜査課は15日、私立大4年の藤井愛斗(まなと)容疑者(22)=東京都世田谷区上祖師谷2=を自動車運転処罰法違反(無免許危険運転致傷)などの疑いで逮捕したと発表した。
逮捕容疑は2024年10月4日午後9時20分ごろ、世田谷区千歳台6の区道で、無免許でモペットを運転した上、法定速度(時速30キロ)を超える時速39キロで一方通行の道路を逆走。さらに前を走っていた自転車と衝突し、乗っていた50代男性に急性硬膜下血腫など全治不明の重傷を負わせたとしている。容疑を認めているという。
また警視庁は、モペットに同乗していた同じ私立大4年の五老吾児土(あると)容疑者(22)=世田谷区赤堤4=を犯人隠避容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
藤井容疑者は昨年5月に速度違反で免許取り消し処分を受けており、五老容疑者に身代わりを依頼したとみられ、犯人隠避教唆容疑でも逮捕された。
モペットは近年、若者や外国人を中心に利用が広がっている。道路交通法上は原付きバイクと同じ扱いで、運転免許やヘルメットの着用が必要だが、「電動アシスト自転車」として販売されているケースもあり、ルールを守らずに運転する人が多いとされる。
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警視庁は取り締まりを強化。23年は通年で51件だったモペットによる交通違反が、24年1〜11月は1327件に上った。違反別では、ナンバープレートを付けていないなどの標識表示義務違反565件▽ヘルメット無着用421件▽逆走などの通行区分違反161件――の順に多かった。人身事故は24年通年で32件起きており、1人が死亡したという。【加藤昌平】
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