麻生太郎の「楽して儲かるものなどない」発言は“正論”でも、炎上を免れなかったワケ

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2025年01月15日 18:00  週刊女性PRIME

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麻生太郎副総裁

 自民党最高顧問の麻生太郎氏が、1月12日に地元の福岡県飯塚市で開かれた成人式の関連式典で披露したスピーチの内容が波紋を呼んでいる。

 麻生氏は「まともな大人なら、楽しくてうまい話があっても、銭が儲かるものなどないことを知っている」などと語った。これは、現在大きな社会問題となっている闇バイト問題を受けてのものだろう。

《金持ちの家に生まれた人に言われても》

 だが、ネット上では“違う意味”で取られてしまったようで、批判の声も聞かれる

《金持ちの家に生まれた人に言われてもなぁ》
《まぁ麻生氏はカネで苦労した事だけはないからな》
麻生太郎さんは苦労したコトがあるんでしょうかね…。世襲議員も多く、裏金でも捕まらない》

 こうした皮肉の声が相次ぐ理由を政治ジャーナリストが語る。

「麻生さんは世間的に見れば“スーパー金持ち”で“超エリート”というべき存在ですからね。麻生さんの家は、九州北部を中心として麻生グループを展開。セメント事業のほか、建築、不動産、病院や専門学校、スーパー、ホテルの経営など幅広い事業を手がけています。

 麻生さん自身、日本青年会議所会頭などを経て、1979年に衆議院議員に初当選。2008年には総理大臣に就任。現在も自民党最高顧問を務め、現役の衆議院議員として強い影響力を持っています」

 麻生氏といえば“世間ズレ”した感覚がたびたび批判を集めてきたと前出の政治ジャーナリストが続ける。

首相時代の2008年には、野党議員からカップラーメンの値段を訊ねられ『400円くらい?』と回答。『170円くらい』だと反論されると『最近は自分では買わないから』とコメントし批判を集めました。さらに別の場で、連日の会食を記者から批判されると『ホテルのバーは安い』と発言しこちらも物議を醸しました。当時、麻生氏が通っていたホテルのバーのお値段はカクテル1杯が1500円ほど。麻生氏の感覚からすれば“安い”のでしょうが、庶民感覚からすれば“お高め”のものでした」

 なにより今回、麻生氏が新成人たちに向けた「楽して稼げる仕事はない」といった話は間違っておらず、正論ではある。

 ネット上では《間違ってはないけど、人とタイミングが良くなかったんだろうね》《金持ちのボンボン政治家に言われる筋合いはないけど正論》《同じ言葉でも、誰が言うかは大事》といった声も。

 麻生氏は1940年生まれの84歳。今年9月には85歳を迎える。年齢を重ねても首相時代から変わらぬ“麻生節”は健在なようだ。

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