■テニス 全豪オープン 男子シングルス2回戦(日本時間15日、オーストラリア)
テニスの四大大会の今季初戦となる“全豪オープン”。2021年以来4年ぶり11回目の出場となる錦織圭(35、ユニクロ)が2回戦に臨み、世界ランク11位のT.ポール(27、アメリカ)に1−3(7−6、0−6、3−6、1−6)で敗れた。
2025年開幕戦を準優勝、現在は世界ランキングを76位の錦織。相手は2023年の全豪でベスト4に進出、去年のパリオリンピック™ではダブルスで銅メダルを獲得したポールとなった。
時折、雨が降る天候で予定試合時刻から約7時間遅れで始まった試合、しかも、共に1回戦はフルセットでの激戦で勝ち上がってきた。第1セット、1ゲーム目をしっかりキープしたが、ポールのサービスゲームでは高速サーブに苦戦、リターンがネットにかかり、なかなか攻撃リズムがつかめなかった。お互いキープで迎えた4ゲーム目、ポールのセカンドサーブを狙ってネットプレー、さらにリターンエースでブレークした。しかし、5ゲーム目にブレイクバックされて追いつかれた。
ラリーでは錦織の方が上回り、8ゲーム目は錦織が再びブレイクしたが、ゲームカウント5−3で迎えた9ゲーム目、錦織にミスが続き、ブレイクされてまたも追いつかれてしまった。第1セットからタイブレークに突入、ここでもラリーから強烈なフォアハンドを決め、ゲームカウント7−6で錦織が1時間5分の熱戦を制して第1セットを奪った。
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第1セット終了後、錦織は左脇腹を気にする素振りを見せると、第2セット、錦織のサービスゲームとなった2ゲーム目、ここまで好調だったラリーも強風の影響でミスを連発、ブレークされた。さらに4ゲーム目もリズムをつかめず、連続ブレークされると6ゲーム目にはポールのリターンに反応できず3連続でブレークされて第2セットはわずか28分、0−6で奪われた。
第3セットも2ゲーム目にラブゲームでブレークされると、ポールの攻撃を崩せず、3ゲーム目はラブゲームでキープされてしまった。3ゲームで錦織が奪ったのはわずか1ポイントのみ。4ゲーム目では錦織のドロップショットもことごとく反応されてしまい思うようなテニスができなかった。
それでも5ゲーム目でブレークすると、7ゲーム目では徐々にラリーで盛り返して連続ブレークで追いついた。しかし、8ゲーム目で5度のブレークポイントをしのいだが、最後にミスをし、第3セットも6−3で落とした。
第4セット、お互いキープで迎えた3ゲーム目、後のない錦織は左右にボールを振り、ポールを走らせたが反応が落ちず、先にブレークを許してしまった。攻めるしかない錦織は積極的に前に出たがポールの強烈なフォアハンドで抜かれてしまい攻める糸口が見つからなかった。
最後まで攻め続けた錦織だったが、2時間40分の激闘も世界ランク11位の牙城は崩せず、4年ぶりの全豪オープンは2回戦敗退となった。
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また、世界ランク65位の西岡良仁(29、ミキハウス)は2回戦で世界ランク3位のC.アルカラス(21、スペイン)に0−3(0−6、1−6、4−6)のストレートで敗れた。
アルカラスは2022年に全米オープンで優勝、去年はウインブルドン、全仏オープンを制した。今大会で優勝すれば史上最年少で“生涯グランドスラム(キャリアを通して四大大会全制覇)”を達成することになる。これまで生涯グランドスラム達成は8人、最年少は1938年に史上初となる生涯グランドスラムを達成したドン・バッジ氏(アメリカ)の23歳となっている。