コパ・デル・レイ(国王杯)ラウンド16が15日に開催され、バルセロナとベティスが対戦した。
4シーズンぶり32度目のコパ・デル・レイ制覇を目指すバルセロナは、年明け後の初戦となったバルバストロとの3回戦に4−0で快勝し、ラウンド16へ駒を進めた。昨年末は勝ち点を取りこぼす試合が続いたが、今年に入りスーペルコパ・デ・エスパーニャを制覇。決勝戦では宿敵レアル・マドリードを数的振りながら5−2で撃破するなど、チーム状態は上向きと言って良いだろう。この試合ではベティス相手にどのような戦いを見せるだろうか。
開始早々の3分にスコアが動く。中盤でボールを収めたペドリがドリブルで持ち運びつつボックス手前へ鋭い縦パスを送ると、これを受けたダニ・オルモが素早く左へ流す。最後は走り込んだガビがゴール左下隅へ蹴り込み、バルセロナが先制に成功する。バルセロナは先制点から6分後、ダニ・オルモに決定機が訪れるも、シュートは相手GKが好セーブ。一方、ベティスはその直後に相手ハイラインの背後を突いた攻撃からフアンミがヘディングシュートを放つが、惜しくも枠を捉えることができなかった。
先制に成功したバルセロナはボールを保持しながら追加点のチャンスをうかがっていく。20分、左サイドを駆け上がったジェラール・マルティンがゴール前へグラウンダーのクロスを送り、ダニ・オルモが左ポスト直撃のシュートを放つ。その7分後には横パスを受けたラミン・ヤマルがワンタッチでボックス内右へ絶妙なパスを送り、走り込んだジュール・クンデがボレーで豪快に蹴り込み、リードを2点に広げた。
ベティスは45+2分、右サイドからの鋭いクロスにヴィトール・ロッキが飛び込んだが、枠を捉えたシュートはGKイニャキ・ペーニャが好セーブ。一方のバルセロナは45+4分、右サイドで起点を作ったヤマルがボックス内へラストパスを送ると、オーバーラップしたクンデが難しい角度から強烈なシュートを叩きんだが、VARが介入した結果、得点は認められなかった。
後半もバルセロナペースの展開は変わらない。55分、相手を押し込んだ状態からF・デ・ヨングボックス内左へ絶妙な浮き玉パスを送り、ファーサイドに走り込んだヤマルがダイレクトでネットを揺らすも、直前にオフサイドがあったとして得点は認められず。それでも58分にはカウンターでチャンスを作り、ヤマルのシュートをGKが弾いたところをハフィーニャが押し込み、リードを3点に広げた。
67分にはCKのこぼれ球を拾ったダニ・オルモが絶妙なラストパスを送り、これを受けたフェラン・トーレスが豪快にネットを揺らして4点目を獲得。75分にはフェルミン・ロペスのスルーパスに抜け出したヤマルがGKとの1対1を制して5点目を奪った。対するベティスは84分にロッキがPKで1点を返すが、反撃もそこまで。5−1で快勝したバルセロナがベスト8進出を決めた。
【スコア】
バルセロナ 5−1 ベティス
【得点者】
1−0 3分 ガビ(バルセロナ)
2−0 27分 ジュール・クンデ(バルセロナ)
3−0 58分 ハフィーニャ(バルセロナ)
4−0 67分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
5−0 75分 ラミン・ヤマル(バルセロナ)
5−1 84分 ヴィトール・ロッキ(PK/ベティス)