9日に発売された漫画誌『別冊少年マガジン』2月号の売上が、前号より2.5倍に増えたことが16日、講談社より発表された。理由は『進撃の巨人』作者・諫山創氏がネーム原作を担当した漫画『そよぎフラクタル』が掲載されたことで、担当者は「諌山先生が帰還したら、別マガの売り上げが急増しました…! キレイな直角壁のような折れ線グラフができあがっており思わず「ほおおおおお」と声を上げるレベルです」と驚いている。
【画像】どんな漫画?『進撃の巨人』風なキャラ 掲載された『そよぎフラクタル』ページ 同漫画は、声優・梶裕貴の活動20周年プロジェクト『そよぎフラクタル』のスピンオフ漫画で、梶の声を元にした音声合成ソフト『梵そよぎ』を軸に展開するキャラクタープロジェクトをコミカライズしたもの。梶がアニメ『進撃の巨人』で主人公エレン役を務めたこともあり、ネーム原作を『進撃の巨人』作者・諫山創氏、作画を新進気鋭・熨斗上カイ氏が務めた。
同誌では表紙&センターカラーで登場し、表紙は諫山創氏が描き下ろしており、センターカラーは熨斗上カイ氏が担当。特別読み切り『性悪男とAIのセオリー』のマガポケ内での単話発売はなく、店頭購入か、マガポケ・電子書店で発売される同誌2月号電子版にて読むことができる。
発売後、ネット上では「諌山先生らしい作品」「めっちゃ面白かった」など読者の感想があふれ、発売から約1週間たった16日時点のマガポケ「別冊少年マガジン」売り上げは前号比の2.5倍、電子書店では1.7倍に。
『そよぎフラクタル』は、梶裕貴の声を元にした音声合成ソフト『梵そよぎ』を軸に展開するキャラクタープロジェクト。「プロ・アマ問わず、面白いものを作りたいと思った人が、しがらみなく、気の合う仲間と好きなものを作れる場所づくりをしたい」という想いから、梶自身が企画立案。幾何学模様(=フラクタル)の図形のように「同じ理想を持ったクリエイターが集まって作品を生み出していった結果、俯瞰で見てみると、これまでにない全く新しい形を織りなしているはず」という、創作ユニットとしての理想形を願い、誕生したプロジェクトとなっている。
漫画の物語は、自我に目覚めたのにブラック企業に酷使されているAIが戯れにVTuberデビューし、バズって面倒なことになり、人類滅亡の危機になるというストーリーになっている。
■梶裕貴コメント
「これは好機だ!絶対逃すな!! 皆さん、一緒に歴史を変えましょう」『そよぎフラクタル』は、私の人生を懸けたプロジェクトです。その記念すべき第一回オリジナル作品を委ねられるのは「この人しかいない!」と、敬愛する諫山創先生にお願い致しました。快諾してくださった諫山先生に心から感謝です。
■諫山創コメント
梶さんのお誘いを受ける形で今回の企画に参加させていただいております。進撃以外の漫画を描くのは10年ぶり程で、漫画を描く難しさを実感しております。しかし、実際に作画をするのは自分じゃないので、いくらでも面倒くさい構図を描いて、人任せにできるのは最高です。