去年、日本を訪れた外国人の数は過去最多の約3687万人。旅行者が日本で使った金額は、初めて8兆円を超えました。いったい何に使っているのでしょうか?
去年、日本を訪れた外国人の数は過去最多の約3687万人。旅行者が日本で使った金額は、初めて8兆円を超えました。いったい何に使っているのでしょうか?
外国人8兆円 何に使った?ホテルの“ごみ箱”をのぞき見上村彩子キャスター:
日本政府観光局によりますと、2024年に日本に来た外国人は約3687万人、日本で消費した金額は約8.1兆円となり、どちらも過去最多となりました。
では、外国人観光客は日本で何を買っているのでしょうか?ホテルのごみ箱にヒントがあるかもしれません。
捨てられた紙袋やケースなどから買い物の傾向を探ってみようということで、東京・台東区にある「カンガルー・ホテル」にご協力いただきました。こちらは1泊4000円からとリーズナブルなホテルで宿泊客はほぼ外国人ということです。部屋の掃除は業者に頼まずに従業員が清掃をしているそうです。
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「カンガルー・ホテル」オーナーの小菅文雄さんによりますと「格安ホテルに泊まっていても、高級ブランド品を買う人が多い」といいます。
さらに小菅さんは「ホテルに捨てられた紙袋は、ルイ・ヴィトンやセリーヌ、シャネルやグッチなどもよく見かけます」ということです。
やはり円安の影響か、買い物目的で日本に来ている方も多いようです。
井上貴博キャスター:
外国の方はブランド物の紙袋を持ち帰らないのでしょうか。
ホラン千秋キャスター:
(持ち帰る)スペースがないくらい大量に購入しているのでしょうか。
上村キャスター:
「カンガルー・ホテル」によりますと、外国人に人気の洋服ブランドは『ユニクロ』『GU』『無印良品』ということで、高級ブランドも買うけれど、洋服はファストファッションを買うという傾向が、ごみ箱から見えているということです。
ホランキャスター:
ユニクロは海外展開をしていますが、日本で買った方が安いのでしょうか。
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スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
日本の方が種類が多いということは聞いたことがあります。
井上キャスター:
アニメのコラボ商品など、限定品がありますからね。
上村キャスター:
「カンガルー・ホテル」によりますと、捨てられる箱などを見て、トレンドがわかりやすいのがスニーカーなのだそうです。2024年は『On』や『HOKA』などが多かったそうです。
井上キャスター:
確かにお店の前に外国人が大行列を作っていました。
上村キャスター:
それを上回る勢いのブランドがあるそうです。それが『オニツカタイガー』です。「カンガルー・ホテル」では箱や袋がたくさん捨てられているということです。
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スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
『オニツカタイガー』はアシックスが運営するブランドですが、もうファッションブランドになっていますね。かっこいいし、可愛いですね。
上村キャスター:
スニーカーは円安の影響で日本で買った方が安いので皆さんたくさん購入するそうです。
しかし、「カンガルー・ホテル」では中身が入っている状態で捨てられていることもあるそうです。オーナーの小菅さんは「スニーカーを大量買いする人も多いので、中身を取り出すのを忘れたのではないか」といいます。ホテルでは1年間保管し、連絡がない場合は処分をするということです。
井上キャスター:
空箱だと思って捨ててしまったのでしょうか。
ホランキャスター:
買いすぎてわからなくなってしまったんですかね。
上村キャスター:
観光庁によりますと、レジャー(テーマパークでの消費)で最も使った金額が多かった国はオーストラリアということです。
はっきりと分析はされていないのですが、アメリカやフランスにはディズニーランドがあるのですが、オーストラリアにはないので日本のディズニーランドに行くのかもしれません。
さらに日本とオーストラリアは季節が逆なので、スキーを楽しむ方も多いそうです。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ 京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰