沖縄県在住の60代男性・Oさんは、早くに母親を亡くした。
父親は1人で6人の子供たちを育てることになったのだが、色んなことに気が回らなかったようで......。
<Oさんからのおたより>
今から50年以上も前、小学3年生頃の話です。
6人兄弟で母は早くに亡くなり、父は気配りが十分にできず、今のような寒さの冬でも半袖で登校していました。
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沖縄といえども冬は、寒いのです。
見ず知らずの女性教師が...
そんなある日、クラスで研究授業が行われました。
担任の青年教師が壇上で溌剌としている一方、後方の私は寒さに震えていました。
それを後ろで見ていた先生方のひとり、50代くらいの女性教員が黒いコートを脱いで私にかけてくれたのでした。
その先生はまったく知らない先生で、見ず知らずの大人からそのような温かな優しさを受けたのは初めてのことでした。
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もう、半世紀以上も前のことですから、先生は鬼籍に入られたかと存じますが、あの折は有り難うございました。冥土に伺った際には改めてお礼を申し上げます。
そして私は数年前から、細やかながら母校の子供達に優しさの分配を続けています。貴女から受けた優しさを、ちゃんと受け渡しています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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