能登半島地震と豪雨災害で“ニ重被災”の地域も…能登半島地震・被災地の住民が現状を語る「前向きに進んでいかないとダメなので」

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2025年01月17日 06:50  TOKYO FM +

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能登半島地震と豪雨災害で“ニ重被災”の地域も…能登半島地震・被災地の住民が現状を語る「前向きに進んでいかないとダメなので」
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25〜8:30)。今回の放送のテーマは「能登半島地震 被災地の今」。2024年12月に現地を取材した模様をお届けしました。


※写真はイメージです



2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登半島で最大震度7の揺れを観測する地震が発生。また、同年9月には豪雨災害も発生し、ニ重被災となった地域もありました。

石川県輪島市町野町(まちのまち)にある「もとやスーパー」は町唯一のスーパーで、地域の方々の生活拠点でもあります。このスーパーのなかにある「朝川鮮魚店」の朝川英則(あさかわ・ひでのり)さんは、冬の季節は次のような不安があると口にします。

「現状でいうと、降雪による被害が確実に起こるだろうと考えています。しかし、除雪する業者さんが不足していたり、除雪って道路事情を知っている人じゃないと難しいのですが、(自宅から)離れて避難された方もいて人手が足りません。今の状態だと、雪解けによる崖崩れや土砂崩れ、停電など、被害がさらに拡大するだろうっていうのが、冬の危険性としてあると思います。あとは駐車場の問題、ただでさえ仮設住宅に車が入り切らず路上駐車せざるを得ないような状況のなかで、雪が降ってきたらどういうことになってしまうのか……といったところは心配ですね」

雪国に住んでいた方はご存知かもしれませんが、“除雪”は誰でもできるわけではなく技術が必要です。

町野町は2024年1月の地震で一時孤立後、同年9月に起きた豪雨でも、土砂崩れによる道路の寸断で2日間にわたって孤立し、ニ重被災した地域です。今も道路に土砂が残っていたり、応急復旧で設置された土のうで道幅が狭くなっていたりして、除雪用の重機の通行が難しい箇所が多くなっています。

今も壊れた家や流木がそのままになっている光景が見られましたが、朝川さんによると、多くの人が支援に入り、泥出し作業や流木の撤去などをおこなってもらったそうで「復旧が進んでいないわけではない」と話します。

そして、真っすぐに前を見つめながら「(2024年は)震災や洪水で大変だったんですけれども、やっぱり“前に進む”。まだ仮復旧の状態だったとしても、その先の復興に向けて町野町、輪島市、奥能登、石川県と前向きに進んでいかないとダメなので。沈んでばかりもいられないですから、前向きに先に進まないと……って思っています」と語っていました。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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