マイカー帰省で意外とかさむ“家族みんなの外食費”。32歳ママが「防災グッズで乗り切った」驚きの方法は

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2025年01月17日 08:50  女子SPA!

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※画像はイメージです(以下、同じ)
 年末年始や長期休暇で帰省する際、多くの人が避けて通れないのが「長距離移動」。マイカー派の場合、渋滞に遭遇してしまうと疲労感が一気に襲ってきます。

 用を足そうと高速道路のサービスエリアに立ち寄るも、道路の分岐点からズラリと車が並び、肝心のトイレももちろん押すな押すなの大行列……。こうした長期休暇中の渋滞&サービスエリアの大混雑は、誰もがその恐ろしさを知るところでしょう。

 そんな阿鼻叫喚のなかでも“オリジナルテクニック”を駆使することで、ノンストレスで乗り越えられるようになったという高橋友里さん(仮名・32歳)。その極意をお聞きしました。

◆女子トイレだけ、有名ラーメン店並みの大行列

 高橋さんは小学生のお子さん2人を含めた4人家族。年末には毎年、自宅のある東京・八王子市から、夫さんの実家がある福島県福島市まで、車で「順調に進んで片道4時間」の距離を走るそうです。

「渋滞中、車はそう動きません。閉鎖空間に耐えられず、体を動かしたい衝動に駆られる子どもたちはうずうずし、いつの間にかはじまる兄弟喧嘩。さらに渋滞でイライラしている旦那がその騒ぎに痺れを切らし、子どもたち以上の大声をあげてしまう……。いつもこのパターンです。

 車内の空気は最悪そのもの。なんとかサービスエリアに着いたとしても、そこでもまた“別の問題”があるんです」

 別の問題とは、一体なんでしょうか。

「1つ目はトイレの大混雑問題です。男性用トイレは比較的回転が速いため、大行列とまではいかないことがほとんど。ですが女性用トイレでは『どんな有名ラーメン店よ!?』と驚くほどの長蛇の列が生まれることもあります。お手洗いで並ばされるのは、家族内では唯一の女性である私だけ。

 そして2つ目の問題は、私がトイレに並んでいる間に起こること。待ちくたびれた夫や子どもたちは決まって、サービスエリアの屋台に向かうんです。トイレ休憩で車を降りた途端に、絶対に誰かが『ついでに飲み物とお菓子を買おう』『小腹が減ったから屋台で何か食べたい』と言い出します」

◆1本1,200円の牛串を家族全員分だと!?

「そういうところの屋台って、地味に高いんですよね。長いフライドポテトが600円以上したり、ソーセージを挟んでちょっとキムチやらチーズやらをトッピングしただけのものが、800円だったり。私のいない間に勝手に買われてしまうことも多々で、正直『これがそんなに高いの?』と引いちゃいます」

 一人前ならともかく、家族全員分ともなれば、なかなかの金額になってしまうそうで……。

「前回の帰省のときなんて、小学5年生の長男が『牛串食べたい!』と言うので値段を見たら、1,200円もしたんです。屋台で500円を超えると、『え、ちょっと高いんじゃない?』と思うのは私だけでしょうか。

 値段をろくに確認せず、次男や夫まで『俺も俺も!』って。しかもみんな『ひとりで一本食べたい』と言ってのけるから、本当に困ります」

 友里さんが我慢したとしても、3人分で3,600円。さらに飲み物代を入れたら、一度の休憩で4,000円が一瞬で飛んでしまいます。

「義実家に着くまでに最低2回はサービスエリアに寄るので、おやつ代だけで7,000円を超えます。さらに途中の1回分の外食代を入れたら、片道の食事代で1万5千円くらいに。

 往復の高速代やガソリン代も含めると、一度の帰省でかかる金額が軽く5万円を超えるんです。実家が遠方にある方はもっと帰省代がかさむんでしょうが、共働きでも余裕のない我が家にとって、年に3〜4度発生するこの出費は結構痛いんです……」

◆息子たちにも大好評! 散財を3分の1に抑えた“秘策”

 そこで思いついた“秘策”を駆使した結果、サービスエリアでの散財を3分の1に抑えることに成功したそう。その妙案とは?

「ずばり、賞味期限切れの“防災グッズ”です。災害時でも簡単に食べられるような、お湯さえあれば出来上がるアルファ米シリーズだったり、火も水も使わずに温かいカレーやシチュー、牛丼が食べられるセットなんかもあります。

 長期保存用だから3年や5年も持つものが多いのですが、気がつけば期限切れになってしまうことも多くて。『備蓄した食品は放置せずに、定期的に管理する』のが鉄則とわかっていても、つい忘れてしまって『半年も賞味期限が過ぎてるじゃん!』ということもしばしば」

 そこで編み出されたのが、“帰省のときに消費しちゃおう”作戦。

「これが意外にも、子どもたちに大ウケだったんですよ。断熱用段ボールにカレーとパックご飯を入れ、セットの発熱剤と発熱容器を入れるだけで車内で熱々のカレーライスが食べられるなど、非常食の進化ぶりはすさまじくて。子どもたちにとっては“非日常感”が楽しかったようで、『キャンプみたい!』『理科の実験みたいでおもしろい』と大好評でした」

◆狭い車内での“非日常感ある食事”が最高のエンタメに

 非常食のバリエーションは、ほかにもかなり豊富だそうです。

「夫がハマったのは、混ぜるだけとお手軽な“おこげぜんざい”。これも長期保存が可能なのに、おこげがサクサクでやみつきになります。あとは、保存用に厚焼き仕様になっている缶入りの『たべっ子どうぶつ』や、牛すじやダイコンがゴロっと入った備蓄用のおでん缶もおいしかったな」

 賞味期限が切れた非常食は、今までは捨ててしまうだけだったという高橋さん一家。フードロスも散財も防げるようになったうえ、食事をきっかけに「もし災害に遭ったらみんなでどう動こうか」と、非常時に備えた話し合いまで自然とできるようになったとか。

「家にいても同じことはできますが、帰省中のサービスエリアの車内という、非日常のシチュエーションがワクワク感をより刺激しているようです。

 私のお気に入りは、常温で長期保存できる紙パックのお豆腐。夫が食べ終わったおでん缶をお皿代わりにしつつ、別途持ち込んだミニ醤油をたらして、車中で冷ややっこを食べるのが好きなんです。

 いつもと違う場所で食べるからか、子どもたちだけじゃなく大人の私も普段よりおいしく感じちゃいます」

◆車中食を楽しみながら、節約も防災も叶えてしまおう

 災害時用の非常食や備蓄食料は、「ローリングストック」が推奨されています。普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限の近いものから消費。減った量だけまた買い足していく。そうすることで、常に一定量かつ期限内の食品が備蓄されている状態を無理なく保てるのがローリングストックです。

「忘れがち、放置しがちな非常食も、『帰省時に持っていって楽しく食べよう』と思っていれば、自然と年に数回も見直すチャンスができます。散財せずに浮いたお金で、新しい非常食のストックもまた買えますからね」

 長距離移動を乗り切る生きた知恵。非常食を駆使して、楽しくお得に、安心に過ごしたいですね。
<文/赤山ひかる>

【赤山ひかる】
奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。

このニュースに関するつぶやき

  • あとは…買いたいならお支払いは旦那のお小遣いから出せや…だよね、旦那お小遣い帳から必要じゃない?
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