ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯札幌大会は、18日に札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)で開幕する。17日は予定されていた予選が悪天候で18日に延期となり、公式練習のみ行われた。高梨沙羅(28=クラレ)は今季まだ表彰台なし。地元での一戦をシーズン後半への起爆剤とする。
高梨は雪が降る中で行われた公式練習に参加し、125メートル、99・5メートルを飛んだ。1回目は全体7位の飛距離だった。着地で雪に足を取られて転倒する選手も続出。「転倒している選手もいて、体がすごく心配だけど、こういう状況で明日(18日)も飛ぶかもしれないので、明日に向けて準備したい」と仲間を気遣いながら、気持ちを切り替えた。
今季W杯個人戦は最高でも中国・張家口の4位。表彰台まであと1歩も、まだ届いていない。試行錯誤を続けるが「シーズン始めからなかなか厳しい試合が続いているけど、試合ごとに自分のジャンプっていうものが見えつつある」と手応えは得ている。6日W杯フィラハ大会を終えて帰国後は、会場となる大倉山で調整を重ねた。
助走の修正に取り組む。ジャンプ台によって変わる対応に迫られる中で、再現性を求める。今季採点ルールが変わり、最大2点から3点に減点が大きくなった着地でのテレマーク姿勢も課題。この日は「テレマークを入れることができなかったので、もっと経験していかなきゃいけない」と反省した。
来年に迫る4度目の大舞台で最高のジャンプをぶつけるために全力を尽くす。「たくさんの方々が応援してくださる試合。札幌大会でいいきっかけをつかめたら」。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪プレシーズン。地元での大飛躍を目指す。【保坂果那】
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