ロシアとイラン「戦略パートナーシップ条約」に署名　トランプ新政権発足前に連携確認　“有事の軍事支援”規定は含まず

ロシアのプーチン大統領とイランのペゼシュキアン大統領がモスクワで会談し、安全保障面などでの協力強化を定めた包括的戦略パートナーシップ条約に署名しました。

ロシア　プーチン大統領
「（条約は）あらゆる協力分野にさらなる弾みをもたらすことができる」

プーチン大統領とペゼシュキアン大統領は17日、モスクワのクレムリンで会談し、その後、包括的戦略パートナーシップ条約に署名しました。

条約は、安全保障や軍事、経済面などでの協力強化を定めているとしていて、両国での批准手続きを経て発効することになります。

タス通信が伝えたイラン側の説明によりますと、ロシアが去年、北朝鮮と結んだ条約とは異なり、有事の際の相互の軍事支援を定める規定は今回含まれていないということです。

ウクライナ侵攻を続けるロシアは、イランからドローンやミサイルなどの供与を受けているとされ、会談ではウクライナ情勢や中東情勢なども協議し、アメリカのトランプ次期政権発足前に両国の連携を確認したとみられます。