不倫はパートナーだけでなく子ども親も裏切る行為であり、家庭を破壊する。夫が上司の妻とW不倫していたという30代の女性。3人の子どもを連れて実家に身を寄せたが、2週間後に荷物を取りに戻ると夫の車がなかった。
「女の勘」で、不倫相手宅の近所の公園へ車で向かったところ予感は的中。夫と不倫相手を見つけた女性は
「助手席で肌を露わにして横になっていた女を見つけると頭に血が上り。髪の毛やふくらはぎを持って引きずりだそうとしました」
怒り狂っているところを近所の住民にとがめられ、「夫がこの女と不倫してるんです」と涙ながらに事情を話したところまでは、前編で紹介した通りだ。その近隣住民は若い男性で、女性から話を聞くと衝撃の行動に出た。（文：篠原みつき）
「旦那が殴られ飛ばされた姿にびっくりしました」
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「その人は『お前子どもいる父親なのか。なあ』と言って旦那に詰め寄り、いきなりグーパンチ。旦那も力がある人でしたが、その旦那が殴られ飛ばされた姿にびっくりしました」
その後の事はよく覚えていないというが、かなりの混乱状態だっただろうから無理もない。ただ自分で「お父さん、助けて」と電話をかけたそう。待っている間にその若い男性の話を聞いた。
「『俺も昔父親が蒸発して母一人で俺たちを育ててくれたんすよ。だからあなたの旦那がやったこと聞いたら、子どもさんたちの気持ちを考えてしまって。許せんすよね。でも殴ってすみません』と。『いいんです。むしろ、ありがとうございます』と私自身は旦那を殴れなかったので感謝しかできませんでした」
その男性が不倫相手に「あんたも旦那呼べよ」と促し、相手の夫も公園に来たという。夫の上司でもあるこの人は、一言も話さなかったそうだ。女性の父親も到着すると、夫に向かって憤りをこうぶつけた。
「『殴りたいくらいむかつくけどよ、娘と孫のこと考えたら殴っちゃいけないことくらいわかるでよ。殴ってもやらねぇ。情けねぇわ。お前みたいなやつに娘をやったことを。俺の判断が間違っとった』父にそんなことを言わせてしまって、私はただ悲しい気持ちでした」
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その後、若い男性の言葉で夫と不倫相手から土下座されたというが、「相手の女の旦那は終始立ち尽くしているだけ」だった。結局、若い男性にお礼を言った後は、また車を運転して実家に戻った。
「泣かないように我慢して運転しました。そのとき気づきました。履いてたスリッパタイプの靴がなかったこと。どこに行ったのか……公園に落としたんだと思います」
かなりの動揺が見て取れる。「実家に帰り、リビングにいた母の姿を見た瞬間、私は泣き崩れました」と悲しみを振り返った。しかし
「しばらく泣いたあと、寝ている我が子たちの姿を見てからは もうほとんど泣いていません。安心したのです。その後すぐ離婚。少しずつ眠れるようになり、食べられるようになり、すぐ仕事復帰もして、助けてくれる手が増えて私はすごく幸せでした」
そんな幸せな時期に一人の男性に出会い、再婚したという。いまの夫は自営業なのでワンオペになる日もあるものの、前の夫のように「ずっとではない」と語る。
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「子どものことをしっかり考えて愛してくれる人で子どもたちもすごく懐いていて。そんな人と出会えて、今は幸せです」
離婚してむしろ幸せになったようで何よりだ。
※キャリコネニュースでは「不倫された人、した人」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/XG3Y7TPZ
※「不倫一歩手前までいった人」はこちら https://questant.jp/q/KXDCAJTD
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