「これからも、震災の経験と教訓を基に、皆が助け合いながら、安全で安心して暮らせる地域づくりが進められるとともに、そこで得られた知見が国の内外に広がり、次の世代へと引き継がれていくことを期待いたします」
阪神・淡路大震災発生から30年を迎えた1月17日、兵庫・神戸市では追悼式典が開かれ、天皇皇后両陛下が出席された。遺族など約400人の参列者全員で黙祷が行われ、その後、天皇陛下は犠牲者に哀悼の意を示された上で、冒頭のように述べられた。
両陛下は式典出席のため、この前日16日正午前に特別機で神戸空港に到着されている。その際、お二人を空港で出迎えたのが兵庫県の斎藤元彦知事(47)だった。
その後も斎藤知事は、神戸市内のホテルで復興状況のご説明をし、市内の「兵庫津ミュージアム」を両陛下が訪問された際も、後ろに控えて立っていた。
斎藤知事といえば、内部告発に端を発するパワハラ&おねだり疑惑によって、兵庫県議会が全会一致で不信任を可決し、昨年9月末に失職。その後11月に行われた出直し選挙で再選を果たし、全国的にも注目を集めた首長だ。だが今も11月の知事選でのSNS運用をめぐって公職選挙法違反疑惑が浮上しており、いまだ騒がしい状況が続いている。
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そんななか兵庫県知事として両陛下に帯同し、17日の式典終了後にお二人が帰京される際も神戸空港でお見送りに立った。無事に務めを果たした斎藤知事だが、お見送り後に“まさかの対応”を見せたという。
「両陛下による地方への行幸啓では、今回のように道府県の知事が“アテンド役”を務めます。どの県でも、全日程を終え帰京される両陛下のお見送り後にぶら下がり会見を行うことが多く、昨年両陛下が能登半島地震の被災地を訪問された際にも、馳浩・石川県知事がぶら下がりに応じていたことは記憶に新しいでしょう。
ただ斎藤知事は神戸空港でのお見送り後、ぶら下がり会見を行いませんでした。そもそも空港内まで一連の疑惑を追及するような媒体やジャーナリストがやってくるわけではありませんし、また県側から実施しない理由についての説明もありませんでした。一日目の日程終了後に記者会見がセットされていましたが、メディアへの発言は“これで十分”という判断があったのかもしれません。
しかしなにより、今年は震災から30年という節目の年です。両陛下の行幸啓や式典の静かな環境を保ちたいという方針だったのかもしれませんが、取材にかかわった記者たちの間では“30年という節目の年なのに……”という声があがっていました」(皇室ジャーナリスト)
両陛下が兵庫県を訪問される前日の記者会見でも、犠牲者数の言い間違いに気づかないという“失態”もあった斎藤知事。緊張した表情を多く見せていたが、一連の日程を終え、今は安堵していることだろう。
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