距離感を誤ると“大事故”に…「Uターン」するときの注意すべきポイントを専門家が解説

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2025年01月18日 11:20  TOKYO FM +

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距離感を誤ると“大事故”に…「Uターン」するときの注意すべきポイントを専門家が解説
TOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」内でお送りしている「JA共済 presents なるほど!交通安全」。1月10日(金)の放送テーマは「Uターンに潜む危険」について。運転を科学する株式会社ディ・クリエイト代表取締役の上西一美さんに、Uターン時に気をつけるべきポイントを伺いました。


※写真はイメージです



車を運転中に、走ってきた道路をUターンして方向転換を図りたい場面もあるでしょう。しかし、急なUターンは事故につながる危険性がありますし、そもそもUターンが禁止されているところもあります。今回は、Uターンに潜む危険と事故を防ぐポイントに注目します。

◆Uターン前に道路標識と道路表示を確認

Uターンしていいかどうかは、道路標識および道路表示で判断します。Uターン禁止の道路標識は、赤い丸の縁取りに赤斜線、禁止を意味するデザインのなかにUターンの矢印があります。Uターン禁止の道路表示は、黄色で表示されたUターンの矢印のうしろに大きくバツ印があります。道路によっては8-20(Uターン禁止の時間帯は8〜20時)と表示されている場合もあるので注意しましょう。


道路標識「Uターン禁止」



道路交通法上ではUターンについて、道路標識および道路表示があるところでの禁止とともに、歩行者や他の車の通行を妨害する場合の禁止も規定されています。その点も注意してください。

◆Uターン時に発生しやすい交通事故

続いて、Uターンが原因で起こりうる交通事故のケースを紹介します。1つ目は、前方から走ってくる直進車との距離感・スピード感を誤るケースです。「直進者の進路を遮ってしまうことが一番危険だと思います。距離感がつかめないままUターンして、さらに直進車がスピードを出している場合、かなり大きな事故になります」と上西さん。

2つ目は、Uターンのためにスピードを急に落としたり、急停車したことで後続車に追突されるケースです。Uターン時、まず確認すべきは後続車の存在です。後続車がいる場合は、車間距離が離れているかを注意しましょう。次に対向車との距離を測ります。「人間は、動きながら動くものを見ると距離感を見誤ることが多いです。まずは、Uターン前に止まった状態を必ずキープし、そこから対向車との距離をしっかり見極めてUターンすることが大切です」と解説します。

またUターン後、入った車線の前方に赤信号で停車している車があるかもしれませんので、Uターン先の確認も忘れずにおこないましょう。

◆Uターンをしない前提で運転しよう

ここまでUターン時の注意点を紹介しましたが、そもそも、Uターンは事故が起こる可能性が高い危険な行為です。基本的にはUターンしないことを前提に運転し、来た方向に戻りたい場合は左折や右折をして方向転換を図りましょう。一方、前方の車がUターンしようとするケースもあります。そのときはブレーキを踏んでください。自分が想定した通りに相手がUターンするとも限らないため、もしものために速度を落としましょう。Uターンは通常の進行と逆行する行為です。

最後に上西さんは「Uターンをする心理状況として、基本的に焦っている場合が多いと思います。人は、焦ると確認動作よりも先に体が動く傾向が強くなりますので、Uターンの際は、先に確認動作を意識するようにしてください」と呼びかけました。

<番組概要>
番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20〜7:27
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/koutsu/

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