【京成杯・日経新春杯】1戦1勝の馬が4勝も 近年クラシックへ通じる一戦/長岡一也

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2025年01月18日 12:00  netkeiba

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長岡一也さん(フリーアナウンサー)
【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆先週同様キャリアの浅い馬に期待したい

 京成杯は、多くがめざす本番まであと1戦か2戦は戦えると考えたくなるが、この2年の勝ち馬の活躍を見ると、ここからクラシックへの道が一気にひらけると見たくなる。

 一昨年の勝ち馬ソールオリエンスは、皐月賞馬になり、日本ダービー2着、菊花賞3着と走ったし、昨年1着のダノンデサイルはダービー馬に、2着のアーバンシックは菊花賞馬になっていた。

 賞金を上乗せしてめざすレースへの出走権を得なければという思いもある一方で、一気にクラシックを見すえる一戦と考えていいのだ。

 年明けの3歳の重賞レースを見ると、フェアリーSを勝ったエリカエクスプレスも、シンザン記念のリラエンブレムも、初戦を勝って2戦目で重賞を勝っている。

 牝馬のエリカエクスプレスは、自力で動けるところが強味で、あの好タイムなら桜花賞が見てくると言いたいし、シンザン記念のリラエンブレムは、中団につけ、手綱の激しい動きに応えた弾むような走りで2馬身半と突き抜けた姿から、まだ奥がありそうに見えた。

 キャリアが浅くともこれだけ走れるのだから、今週の京成杯にも、同様の期待をしてみたい。京成杯はこの10年、1戦1勝の馬が4勝もしている。今年はこのケースには評判の大物がいる。

 デビュー戦の東京の2000米で単勝1.3倍の圧倒的人気に応えたキングノジョーだ。兄に、米G1・2勝で昨年種牡馬として導入されたパレスマリスや、春の天皇賞馬でオールマイティーに活躍しているジャスティンパレスがいる。

 初戦はスローペースで我慢が利き、ノーステッキで素晴らしい瞬発力で2馬身半差で楽勝している。今後を考えたレース振りで、2戦目でどんな走りを見せるか楽しみだ。

 これに迫るのがキャリア2戦の馬の中から、前走3ヶ月ぶりの葉牡丹賞で、ホープフルSより速いタイムでハナ差の2着だったゲルチュタールを推す。ゴール前、3頭の真ん中の厳しい状況でも渋太いところを見せていた。引き続き中山の2000米でピッタリと考えられる。

 そして2戦目の前走、逃げてリズム良く走り、最後は5馬身と突き放したパーティハーンを。相手の出方次第でどんなレースでも出来そうな馬と見ている。

 日経新春杯は、今年は中京の2200米で行なわれる。2021年から23年も中京だったが、第一コーナーまでの直線が長く、しかも坂があるため、必ずと言っていいほどスローペースになっている。

 そして、勝負どころから一気にペースが上がり、そのまま最後の直線の坂越えが待っていてタフな持久力が勝負の分かれ目になると見られる。これまで菊花賞で5着以内からここに出走した馬はこの10年で3頭いて、ミッキーロケットとグローリーヴェイズが勝ち、サヴォーナが2着に入っていた。

 この例でいくと、菊花賞4着からここに出ているショウナンラプンタにチャンスが。メイショウタバルがその次。

「ここを勝ち 春の楽しみ 確実に」

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