日経新春杯は「前走条件戦組」が狙い目 今年の該当馬3頭はいずれもハイレベル

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2025年01月18日 19:29  netkeiba

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重賞初制覇を目指すヴェローチェエラ(昨年11月撮影、ユーザー提供:しらすさん)
 日経新春杯(4歳上・GII・芝2200m)には実にハンデ戦らしい傾向がある。それは前走オープン組よりも、前走条件クラス組を買い続けた方が儲かるということだ。

 過去30年を対象にデータを見てみよう。前走オープン組は【21-21-19-266】の勝率6%、複勝率19%。回収率は単勝が44%、複勝でも68%だから、アベレージを大きく下回っている。一方、前走条件クラス組は【9-10-10-54】の勝率11%、複勝率35%。回収率は単勝で102%、複勝なら115%もある。これだけのサンプル数がありながら、ベタ買いでプラス収支というのは驚異的というしかない。また、近年に限っても、20年には該当5頭でワンツースリー決着。21年も唯一の該当馬だった8番人気のショウリュウイクゾが勝つなど、かなりの好成績を残している。

 それでは今年の登録馬を見てみよう。全18頭のうち、前走条件クラスは3頭。中でも注目はヴェローチェエラ(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)だ。昨春の時点でも京都新聞杯で3着に食い込むなど、素質の片鱗を見せていたが、その後の休養を経て本格化。夏の札幌の1勝クラス、秋の京都の2勝クラス、3勝クラスと3連勝を果たし、一気にオープンまで駆け上がってきた。明け4歳のリアルスティール産駒といえば、フォーエバーヤングやチカッパなどダートの活躍馬が目立つが、こちらは芝のエース候補。まずはここで重賞初制覇といきたい。

 タッチウッド(牡5、栗東・武幸四郎厩舎)からも目が離せない。一昨年の共同通信杯では後に日本ダービーを制するタスティエーラなどを抑え、逃げて2着に健闘。皐月賞で13着に大敗した後、故障で長期休養を強いられたが、1年7カ月ぶりだった前走のアーモンドアイCを制し、鮮やかな復活を果たした。今回は初の2200mとなるが、父がドゥラメンテ、半兄がAJCC覇者のノースブリッジなら心配なし。再度の逃げ切りを期待したい。

 もう1頭、マイネルエンペラー(牡5、栗東・清水久詞厩舎)も軽視は禁物だ。3歳時に若葉Sで5着、青葉賞で7着に健闘。3勝クラスに昇級後は惜敗が多かったが、昨秋から充実期を迎え、前走のオリオンSで約1年ぶりの勝利を手にしている。中京は【1-1-1-0】と巧者で、時計のかかる芝も得意。高配の使者になる予感が漂っている。

 前走条件クラス組のワンツーとなれば、20年以来で5年ぶり。今年の3頭は既に重賞級の能力を証明済みとあって、その可能性は十分にありそうだ。

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