親が年老いてくると、介護の問題が頭をもたげますよね。きょうだいがいると、「それぞれに負担をどのように割り振るか」という悩みも出てくるのではないでしょうか。特に義実家側の介護の話には、あまり自分が介入できずヤキモキするかもしれません。
『数年後に義両親の介護問題が出てくると思われます。今から頭が痛いです』もうすぐ必要になるであろう、義両親の介護について悩んでいる投稿者さん。投稿者さんの旦那さんには兄と姉がひとりずついて、旦那さんは末っ子です。義兄は義実家から車で30分ほどのマンションに家族4人で暮らしています。義姉は3人の子どもを抱えたシングルマザーで、義両親から一軒家を譲り受けた過去があるのだそう。投稿者さん家族はというと、義実家から車で4時間ほどの一軒家に家族4人で住んでいます。
投稿者さんとしては義姉が一軒家を譲り受けたのは実質的に数千万円の生前分与だと考えています。だからこそ「義姉がいちばん介護に対して積極的になってほしい」と期待しているのだそう。考えれば考えるほどモヤモヤしてしまいそうな内容ですね……。
難しい問題だけど、考えすぎないほうがいいよ
数年後は状況も変わっているかも
『今後の介護なんて今考えても意味ないよ。そのときになったら今とは事情も環境も違うだろうし。そもそも義実家のことなら投稿者さんが決めることはできないし、口を出すことではない』
『何で他人の家の話なのに投稿者さんが考えるの? 旦那さんに丸投げして終了だよ。義実家のことに口は出さないほうがいいよ』
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過去に家計を圧迫されそうになったことがあるんです
しかし投稿者さんは気にかかっていることがあるようで……?
『私自身に実害がなかったら口出ししませんが、介護資金と言われて家計を圧迫するなら話は別だと思ってます。家計収入に響かないのであれば静観しますが、少しでも影響あるなら口出ししようかなと……』介護自体は実子の問題でも、家計を圧迫するとなると配偶者や子どもにまで影響がありますよね。投稿者さんは気にかかっている過去があるそうです。それは義姉が離婚したときのこと。義兄が「金銭的に困ってるだろうから援助してやろう」と旦那さんに提案し、旦那さんはその意見を素直に受け入れました。それだけならきょうだい愛の美談にも聞こえますが、当時は投稿者さんが妊娠で退職したタイミング。投稿者さん夫婦の家計収入が減っていた時期でした。投稿者さんとしては「この大変なときに何してるの!?」と言いたくなる出来事だったでしょう。すぐに話し合いをして援助はなしになったものの、「また同じように、わが家の家計を圧迫する案に旦那が快諾するかも」と投稿者さんはハラハラしているのではないでしょうか。
全員が納得できる形になるといいよね
できれば義姉に頑張ってほしい……
『義姉は家をもらったのだから、中心になって介護をするくらいの意識をもってほしいです。義兄は割と羽振りが良く見えるのですが、金遣いが荒そうだからこそ今後「貯金がない」と言い出す可能性もあるなと。それでわが家が「いちばん多く援助しろ」なんて言われたら私、暴れそうです……』「自分は介護問題に口を出せない」と知りながらも、気持ちを話してくれた投稿者さん。言っても仕方がないとはわかっていても、つい話したくなることってありますよね……。投稿者さんとしては、義両親から一軒家をもらい受けた義姉が中心になって介護を進めてほしいと考えているようです。
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きょうだい間でしっかり話し合おう
ママたちは投稿者さんの気持ちを思いやりながらも、冷静な第三者としてコメントをしてくれました。
『義兄は裕福なのね。余ってる不動産を賃貸にして、不労収入あるなら介護費用に回してくれるかもね? 義姉は子どもが家を出たらたくさん払ってもらおう』
『でも実際に介護が必要になったら、投稿者さんの家庭だけ遠方みたいだから、お金だけでしか手伝えない可能性が高いよね。そうなったらお金は多めに要求されそうだね。もし義姉が金銭的な援助ができないなら、ヘルパーさんとのやり取りを全面的にしてもらえばいいんじゃない? まあ実際に介護が必要になったら、子ども世帯が全員集まってしっかり話し合うしかないよね』お金が出せない人は手続き類を引き受ける、遠方で直接の介護ができない人はお金を出す……など、それぞれが役割を分けて支え合えるのが理想だと考えられたのでしょう。とにもかくにも、一度きょうだい間での話し合いが必須になりそうです。
数年後の介護を考えると、気持ちが沈んでしまうと話した投稿者さん。「一軒家をもらってるんだから、介護くらいしてほしい」と考えてしまう気持ちもよくわかります。しかし介護が始まるときには、状況がまったく異なっている可能性も……。考えすぎず、でも先手は打てるようにしておいて、来る日に備えたいですね。
文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・善哉あん
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