プレミアリーグ第22節が18日に行われ、ウェストハムとクリスタル・パレスが対戦した。
ここまで21試合を消化したリーグ戦で5勝9分7敗を記録し、勝ち点「24」の15位につけているクリスタル・パレス。今季序盤は不安定なスタートを切った同クラブだったが、直近は公式戦5試合無敗と現在は復調を果たしている。対するは、グレアム・ポッター新監督の下で連勝を目指す13位ウェストハム。2ポイント差の両者が激突する一戦に、日本代表MF鎌田大地はボランチの一角として先発した。
試合の立ち上がりは拮抗した展開に。互いに3−4−2−1のシステムを採用したミラーゲームは、両者ともに大きな決定機を作れないまま時間が経過していく。29分にはクリスタル・パレスのダニエル・ムニョスが相手陣内でインターセプトし、こぼれ球をイスマイラ・サールが回収。ボックス右角から送ったクロスはクリアされるが、セカンドボールを鎌田がダイレクトで狙う。しかし、ペナルティエリア手前から放ったミドルシュートは、大きく枠を外れてしまった。
堅いブロックを敷くウェストハムに対し、36分には鎌田がパスでチャンスを演出。クリスタル・パレスがポゼッションで相手を押し込み、エベレチ・エゼがペナルティエリア右角で待つ鎌田にボールを繋ぐ。前を向いてスルーパスを出すと、走り出したムニョスがポケットに侵入。右足でクロスを送ったものの、惜しくもGKウカシュ・ファビアンスキにストップされた。鎌田は43分にも2本目のミドルシュートを記録。積極的な姿勢を見せながら現状の打開を試みる。
そんななか、クリスタル・パレスが後半最初のチャンスを仕留める。48分に最終ラインで細かくパスを繋ぎ、前線からプレスをかけてきたウェストハムの守備網を突破。フリーの状況でエゼがボールを引き出すと、ハーフライン手前よりグラウンダーのスルーパスを供給する。ジャン・フィリップ・マテタがドリブルで運ぶと、ボックス手前で右足を一振り。華麗にニアを射抜いて先制点をゲットした。
リードを許したウェストハムだったが、80分にはコンスタンティノス・マヴロパノスが退場となったことで数的不利になる。優勢となったクリスタル・パレスは、87分にエディ・エンケティアがエリア内でGKと接触。主審はPKを宣告し、キッカーを務めたマテタが成功させる。結局、そのまま試合は2−0で終了。勝利したクリスタル・パレスが今季初のリーグ戦連勝を達成した。次節は26日に行われ、ウェストハムはアウェイでアストン・ヴィラと対戦。クリスタル・パレスはホームでブレントフォードと対戦する。
【スコア】
ウェストハム 0−2 クリスタル・パレス
【得点者】
0−1 48分 ジャン・フィリップ・マテタ(クリスタル・パレス)
0−2 88分 ジャン・フィリップ・マテタ(PK/クリスタル・パレス)