23年のマイルCSを制したナミュールの半妹となるアルセナール(牝4、美浦・木村哲也厩舎)が、日曜中山9Rの若潮ステークス(4歳上・3勝クラス・芝1600m)でオープン入りを狙う。
アルセナールは父エピファネイア、母サンブルエミューズ、母の父ダイワメジャーの血統。母は12年の芙蓉Sの勝ち馬。半姉のナミュールは23年のマイルCS、同じくラヴェルは22年のアルテミスSを制している。さらに叔母のマルシュロレーヌは21年のBCディスタフ、叔父のバーデンヴァイラーは22年のマーキュリーCと23年の佐賀記念の覇者。曾祖母であり、97年の桜花賞を制したキョウエイマーチを祖とする名牝系の出身だ。
ここまで5戦1勝。昨年のクイーンCでは直線半ばでスムーズさを欠きながら、クイーンズウォークからクビ差の2着に健闘。しかし、その後はNHKマイルCが9着、古馬との戦いに転じて江の島Sが7着、納屋橋Sが6着と結果を残せていない。大きな課題はスタート。それだけに過信は禁物だが、このクラスを勝てる力を秘めていることも間違いない。
ここを勝ち、偉大な姉に一歩近づくことができるか。鞍上は引き続きルメール騎手。結果次第ではヴィクトリアマイルが視界に入ってくるだけに、結果が欲しい一戦となる。