2025年競馬も3週目に突入。今週も「中山・中京」の2場開催となる。重賞は2つ。どちらも日曜日で、京成杯(GIII・中山・芝2000m)と日経新春杯(GII・中京・芝2200m)が行われる。
過去10年データを使ってヒントを見つけるこのコーナー。今週は開催場所データが揃わない日経新春杯ではなく、京成杯をピックアップして馬券のヒントと狙いどころを探していこう。
1.狙うのは何番人気馬?
いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。過去10年で1番人気馬は3勝、成績は[3-2-1-4]。まずまずという成績。ただ1番人気馬が馬券圏外に外れる4回はいずれも高配当になっている。1番人気の取捨で馬券戦略は大きく変わってくるだろう。
2番人気馬は、一昨年ソールオリエンスが勝った1勝だけで、成績は[1-4-1-4]で馬券圏内として成績まずまず。3番人気馬も1勝のみで、成績は[1-0-1-8]とこちらはやや不振という感じ。
中位人気勢で活躍傾向にあるのは6番人気と7番人気馬。近2年は絡んでいないものの、15-22年まではこの人気の馬どちらかが、必ず馬券圏内に入っていた。この前後人気を含め、中位人気勢は積極的に馬券に組み込んでおきたい。
2.2ケタ人気馬は狙えない?
昨年時点では、過去10年2ケタ人気馬がまったく絡んでいないレースと指摘した。09年13番人気で3着だったモエレビクトリー以降、2ケタ人気馬の好走がまったくなかったからだ。ところが昨年10番人気コスモブッドレアが3着になり、この2ケタ人気馬が馬券にならないパターンは崩れてしまった。
とはいえ、依然2ケタ人気馬の「連対」というのは08年以降出ていない。馬券的には人気薄勢には頑張ってほしいところだが、今年はどうなるのだろうか。
3.前走はどこからが狙いとなる?
まだ経験の浅いメンバーが出走することもある京成杯。一昨年の勝ち馬ソールオリエンスも、前走・新馬戦1着(東京・芝1800m)からの勝利。実際、過去10年のうち、「前走・新馬戦1着」からの勝利は4回もある。経験が少なくても通用するレースなのだ。
ちなみに昨年は、同年ダービー馬となるダノンデサイルが、前走・京都2歳S4着からの勝利。傾向はやがて変わってくるのかもしれないが、問題は前走のレースの格ではなく距離のほうにあるといっても良さそうだ。
つまり、京成杯では前走のレース距離が芝1800m-2000mの馬が好走する傾向が強いということ。できれば中山での同距離戦が好ましいが、とにかく近距離を使っている方が良い。これ以外の距離からのローテーション馬はちょっと厳しくなるのかも…。
4.狙うのは、先行・中位からの最速脚タイプ?
では最後に脚質タイプの有利不利を見ていく。過去10年、逃げて馬券圏内になっているのはわずか1頭しかいない。逃げた馬の多くが、中位から下位着順に沈んでいる。逃げタイプを狙うのはちょっと難しそう。
やはり成績良いのは3ハロンで「上がり最速」マークするタイプだ。過去10年、レース中、出走馬最速の上がりを出している馬8頭が馬券圏内になっている。最速上がりを出しながら、馬券になれなかった馬は位置が後ろ過ぎて届かなかっただけなのだ。
つまりは、先行から中盤ポジションでレースを進め、末脚確実なタイプが好走するということ。あとは人気順とオッズから妙味ある馬を見つけたい。