13歳差夫婦 「10年後捨てられる」シンママと20代夫のその後は? 批判ある中で感じた手ごたえ

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2025年01月20日 11:00  ORICON NEWS

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(写真左から)夫・こうせいさん&妻・まりこさん(写真提供:ポンコツらいす☆年の差カップル)
 YouTubeやSNS界隈でも、注目されがちな“年の差カップル”。ORICON NEWSでも昨年、何組かの年の差カップルを取材。中でも反響の高かった、13歳差の『ポンコツらいす☆年の差カップル』へのインタビューの数々をあらためて紹介。2人の結婚に至るまでの葛藤、性事情まで発信する理由、そして記事公開後の変化とは?

【写真】13歳差夫婦に赤ちゃん誕生! 13歳差ってどんな感じ? 高齢出産の妻は…

■取材後の反響は?「理解されないことや批判も当初から多かった」

 『ポンコツらいす☆年の差カップル』は、2022年からYouTubeでの動画配信をスタート。妻まりこさん(39歳)と夫こうせいさん(26歳)の日々の暮らしや子どものこと、さらには夫婦の性事情にまで踏み込んだ動画が人気だ(年齢は取材当時)。そう言うと、一見きわどい内容を想像してしまうが、2人が真摯かつポップに語る内容は、「すごく勉強になる!」「夫にも見せなきゃ」と、多くの人たちの心をつかんでいるようだ。

 昨年、ORICON NEWSの取材に応じ、反響をまりこさんに聞くと、「数年ぶりに知人、友人、身内からの連絡が多数あり(笑)、記事がきっかけで再びやり取りや会う機会ができました。記事を読んでくださった方々が約5,000名、YouTubeにチャンネル登録してくださったことも大きな反響です」とのこと。

 また、取材に答えること、さまざまなコメントが寄せられたことで心境的にも変化があったという。

 「改めて“家族の在り方”や“性とパートナーシップ”を今後もさらに発信していきたいと、2人とも思いました。理解されないことや批判も当初から多かったですが、今回の記事に関して手ごたえを感じて。ポジティブな方向に男女の恋愛関係やその人の人生が変わるような、後押しのできるチャンネルでありたいとさらに強く感じるようになりました。多くの方の考えや価値観を知るきっかけになりました」。

■13歳差、シンママと派遣社員のカップル…周囲の反対をどう乗り越えた?

 では、あらためて大きな反響を得た内容を振り返ってみたい。まずは、2人が13歳という年の差を乗り越えて結婚に至った軌跡だ。まりこさんは2人の連れ子を抱えるシングルマザーでもあった。

 13歳という年の差があった2人だが、出会ってから、生き方やお金についての考え方が似ていることがわかり意気投合。パートナーとして意識するようになったそう。とはいえ、結婚するとなると葛藤は大きかったようで、まりこさんは「本当に私でいいのか、めちゃくちゃ確認しました。年の差はもちろん、私はシングルマザーで2人の子どもを育てていましたし。自分の年齢を考えると、今後、こうせいの子どもが産めるかどうかもわかりませんから」と思いを明かす。

 こうせいさんも、「まりこの代わりはいない」という確信があったものの、当時は派遣社員。金銭面でやっていけるのか迷いがあるなか、「世間体や先のことを考えていたら、何も進めない」と、突き進むことに。ただ、友だちには「そんな年上はさすがにやめなよ」と言われ、母親からも拒絶されて一時は縁が切れた状態に。まりこさんの母親も、まりこさんの連れ子が小さいこと、金銭面の心配から結婚に反対。それでも2人は、「自分の人生にはこの選択しかない。2人で幸せな姿を見せていくしかない」と結婚を選択。お互いの母親たちも、現在では応援してくれるようになったという。

 そんな2人の生活をYouTubeやSNSで発信しようと思ったのは、まずはTikTokにアップした動画の反響が大きかったことがきっかけ。そこからYouTubeへの誘いを受けた。動画の中には「ぶっちゃけ!年の差夫婦の性事情は…」といった踏み込んだ企画もあり、109万回視聴されるなど大きな反響を呼んでいる。「勉強になる」「NHKの深夜番組にしてもいい内容」との声も多い。

 ただ、赤裸々な内容だけに批判されることもあるわけだが、「パートナーシップと性って切り離せないものだし、隠すものでもないし、バカにするものでもない。本当は真面目に話すべき内容だと思う」(こうせい)、「私たちが発信することで、性の大切さを夫婦間でも親子間でももっとオープンに話せるきっかけになったら」(まりこ)と、2人にはしっかりとした信念がある。とりわけ、子どもたちへの教育としての思いは強い。

 「親がスキンシップや性の話を隠したり、濁したり、見えない環境にすると、歪んだ形でとらえてしまうことにもなりかねません。性が恥ずかしいものではなく、大切なものであるということを子どもの頃から理解しておくことは、自分自身を認めるきっかけにもなると思っています」(まりこ)

■「10年後捨てられる」、多くの批判の中での気づきと前進

 内容だけでなく、反響が大きいがゆえ、まりこさん・こうせいさん自身への批判や誹謗中傷にもさらされる。まりこさんには、「10年後捨てられるだろう」「親子みたい」「オバサン」など年齢を揶揄するような内容が投げつけられ、「自分はもう年の差なんて気にしていないつもりだったんですが、言語化されたものを見るとグサグサ胸に来る」こともあるとか。

 そんなときは、こうせいさんが「俺がわかっているから大丈夫」とまりこさんを安心させてくれる。「私にとってこうせいの言葉が一番大事だということも再確認しました。ただ、客観的に私たちを見た人のコメントが、自分たちがその時、向き合うべきテーマになるということにも気づかされました」(まりこ)。

 “年の差”があることでの葛藤や紆余曲折を経てパートナーとなり、動画での発信に至った2人。そこでも“年の差”への批判はついて回るが、まりこさんとこうせいさんは、それでも幸せをつかみ、同じような境遇の人々へと勇気を与えている。

 今では、2人の間に新たな命が生まれ、家族は5人に増えた。高齢出産だったために夫婦ともども大変なことは多かったというが、上の2人の子どもは弟の誕生に大喜びし、可愛くてしかたがないよう。動画には子どもたちとの関係や、仲良く暮らす家族の様子も映し出されている。連れ子と実子という、普通ならば微妙になりがちな関係に見えるが、こうせいさんは実直に語る。

 「2人の子には、未熟な僕を頼って受け入れてくれて、まりことの波乱万丈な人生に付き合ってくれていることに本当に感謝しています。彼らを尊敬し、愛しているからこそ、連れ子と実子とで区別なんてできない。家族の一員、一人の人間として対等に接しようと努めてきましたし、遺伝子だけでは計れない家族の形、愛の在り方を一緒に証明していきたいと思いました。僕は不器用なので上手くいかないことばっかりではありますが、子どもたちとはそんな思いでちゃんと向き合ってきたつもりです。それが2人に伝わっているのであればうれしいですね」(こうせい)

 まりこさん、こうせいさんの思い、家族の形を映し出した『ポンコツらいす☆年の差カップル』は、現在登録者数29万人。枠にとらわれない関係性を提示し、人々に新たな気づきや楽しさを教えてくれる。

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